富士山コスプレ世界大会2017に潜入取材!
参加レイヤーに聞くコスプレ×地方商店街
2017年11月18、19日の2日間、清水駅前銀座商店街を中心に「富士山コスプレ世界大会2017」、通称”富士コス“が開催されました。
初日は生憎の雨模様でしたが、2日目は雲ひとつない見事な晴天となった今大会。アーケード開催ということもあり、雨にも負けず初日から多くのコスプレイヤーで賑わっていました。
そこで富士コス参加者の実態に迫るべく、コスプレイヤーさんへのインタビューを決行!
「富士コスや清水駅前銀座商店街に対して、どんな印象を持ってるの?」をはじめとしたさまざまな質問を参加者にぶつけてみました。
コスプレイヤー1人目:hide
静岡市からお越しのhideさん。コスプレのテーマは、もちろんX JAPANのhide。衣装は特注品で7万円、ギターは本物より安い廉価版で3~4万円したとのこと。ちなみに去年の富士コスから2回目の参加で、初回はロケットダイブの衣装でした。
ゆっけ | 富士コスに対してはどんな印象をお持ちでしょうか? |
hide | 去年はコスプレする友達がいなくて1人で来たんですけど、いろんな方から「hideさんですよね? hide好きなんですよ!」と声をかけていただいて。 |
ゆっけ | それは嬉しいですね。 |
hide | たくさんの人と交流ができる、すごくいいイベントだなと感じます。富士コスのおかげでコスプレ友達もできたので、このイベントにはとても感謝しているんです。 |
ゆっけ | このあたりはhideさんの地元とのことですが、清水駅前商店街に対する印象は? |
hide | 僕が子供のころは気軽に立ち寄れて、同級生のお父さんお母さんが商店街で働いてるケースも多かったんですよ。だから僕たち子どもも商店街に行く感覚が当たり前だった。
いまは人通りも少なくなってしまったけど、こういったイベントがあることで地域の活性化になりますし、嬉しく思いますね。 |
2人目:難波りょうさん
続いて富士市からいらした難波りょうさん。個人としては4回目、息子さんを連れては3回目の参加だそう。今回のコスプレテーマは国民的アニメ『おじゃる丸』。お子さんが5歳のおじゃる丸を、難波さんは17歳に成長した雅なおじゃる丸へ扮しています。
ゆっけ | お子様も似合っていて、とてもかわいいです。富士コスにはどんな印象をお持ちでしょうか? |
難波 | すごくアットホームですね。商店街の方々もコスプレされていたりして、過ごしやすいと思います。 |
ゆっけ | ほかのイベントにもお子様とご一緒に参加されるんですか? |
難波 | このイベントだけですね。子連れで参加できるコスプレイベントはほかにないんです。 |
ゆっけ | そうなんですか! たしかにほかのコスプレイベントの写真で、親子のものは見たことがありません。親子で参加できるのも富士コスの魅力なんですね。
清水駅前銀座商店街についてはどんな印象をお持ちでしょうか? |
難波 | 寂れていく商店街が増えるなかで、清水駅前銀座商店街はこういうイベントにも長けているし、羨ましいなと思います。 |
3人目:ちぼりさん
最後にお話を伺うのは愛知県にお住まいのちぼりさん。去年に引き続き2度目の参加、テーマは言わずもがな『変態仮面』。「原作者が愛知県出身だから」と選んだコスプレでしたが、その圧倒的なオーラから初参加時点でかなり話題になったそう。
ゆっけ | じつは僕も、昨年お見かけしています(笑)富士コスに対する印象はどうですか? |
ちぼり | 富士コスは街中イベントなんですけど、地域の方、コスプレイヤーの方、参加者の方、それぞれが非常に密接です。まだ2回目の参加ですが、それはとても強く感じます。 |
ゆっけ | 地域と密接なイベントは珍しいんでしょうか? |
ちぼり | はい。全国のいろんなイベントに参加していますが、そのなかでも富士コスは群を抜いて皆さんが密接に繋がっています! |
ゆっけ | 愛知県在住とのことでしたのでイベント以外では来られないかと思いますが、清水駅前商店街に対してはどんなイメージをお持ちでしょうか? |
ちぼり | 合間に食事で利用させてもらうんですが、気さくな人が多いです。緩いといいますか、フレンドリーな方ばかりで。年齢も幅広いと思うんですけど、すごく暖かいです。 |
ゆっけ | 店主の方々も率先してコスプレを楽しまれていますもんね。・・・あの、アーケードで屋根があるとはいえ雨が降っていてだいぶ気温も低いですが、寒くはないですか? |
ちぼり | 富士コスが楽しすぎて寒さなんて感じないぜ! |
ゆっけ | な、なるほど!(笑)ありがとうございました! |
いかがでしたか?
ご紹介した方以外にも、たくさんのレイヤーさんへインタビューさせていただきましたが、皆さん本当に心の底から富士コスを楽しんでいる様子。
一部「コスプレをしていない参加者のなかで、時々マナーの悪い方がいる」というネガティブな意見もありましたが、聞いたお話のほとんどがポジティブなものでした。
またコスプレイヤーだけでなく、商店街の方々も積極的にコスプレされていた姿が印象に残っています。
年々その盛り上がりと規模を拡大している富士コス。そしてコスプレ文化が違和感なく溶け込みつつある、清水駅前銀座商店街。このふたつは今後、どのように絡み合っていくのでしょうか。