地方商店街でレイヤー文化が育っている?
これからどうなる!清水レイヤー文化特集
静岡県内にはアニメの舞台が数多くあります。浜松市では『苺ましまろ』、沼津市では『ラブライブ!サンシャイン!!』などなど、「静岡はアニメの地」になりつつあるのでは?
そんななか、編集長(吉松)から「清水駅前銀座商店街にレイヤー文化があるらしい」というお話を聞きました。
私は静岡県に20年近く住んでいますが、清水駅前銀座商店街にレイヤーがいるなんて聞いたことがないです。
清水ってレイヤー文化があったのでしょうか? いやいや、まず本当にレイヤーはいるのでしょうか・・・。
mitecoライターの花です。
ということで、その真相を確かめるため、静岡市清水区「清水駅前銀座商店街」にやってきました。
この調査は、友人の仁美さんにカメラマン&助っ人として協力してもらいます。
花 | 部活帰りの人がいるね~。 |
仁美 | 違うよ。あれは『ハイキュー!!』※のコスプレだよ。 |
なんと清水駅前銀座商店街に入ってすぐ、男装コスをした3名とカメラマンさんを発見しました。本当にいるんですね・・・。
話を聞いてみると「いまから商店街の中にあるスタジオで撮影をする」とのことで、少しだけ着いていってみることに。お邪魔するスタジオは、5階建てビルのフォトスタジオ「清水ノンタウン」です。
※ハイキュー:古舘春一が描く高校バレーボールの漫画。『週刊少年ジャンプ』で連載中(2017年11月現在)。
清水レイヤー文化って?
左から『ハイキュー』の登場人物、乃川、岩泉(鳥丸さん)、影山。 スタジオ:清水ノンタウン
花 | 清水には以前からレイヤー文化があるんですか? |
烏丸 | 以前からはないと思います。数年前まで、清水マリンターミナル※って場所でコスプレイベントが月1で開催されていて。たぶんそこからですね。 |
花 | そうなのですか。ではいま、清水でのレイヤー活動は盛んですか? |
烏丸 | いや、逆ですかね。清水マリンターミナルのコスプレイベントは終わっちゃいましたし、いまのコスプレイベントといえば、富士コス※くらいだと思うので・・・。 |
花 | なんと・・・。 |
烏丸 | 結局、清水マリンターミナルの人が行き場を失って、清水ノンタウンさんに集まっている感じです(笑)でも清水ノンタウンさんが清水駅前銀座商店街と交渉してくれているので、商店街の中でもコスプレ撮影できるのは僕たちにとって魅力的ですね。※ |
※清水マリンターミナル:静岡市清水区「清水港」付近にある多目的施設。コスプレイベントは10年以上前から数年前まで定期的に開催していた。
※富士コス:「富士山コスプレ世界大会」。2013年から清水駅前銀座商店街で毎年秋に開催されている全国規模のコスプレイベント。
※商店街でのコスプレ撮影:実際には第1回富士山コスプレ世界大会をきっかけに、商店街でのコスプレ撮影が認められたそうです(加筆:12月11日)。
カメラ担当の悠水さん。
花 | え? たとえば、駄菓子屋さんの店内でもコスプレ撮影可能なのですか? |
悠水 | そうなんです。商店街の中であれば、お店でもコスプレ撮影可能なんです。 |
花 | なるほど、商店街もコスプレ撮影に協力的なのですね。 |
『ハイキュー』の乃川。 スタジオ:清水ノンタウン
『ハイキュー』の岩泉。 スタジオ:清水ノンタウン
『ハイキュー』の影山。素敵な写真を見せていただきました。 スタジオ:清水ノンタウン
別のレイヤーさんとカメラマンさんにも聞いてみる
ひと息ついたところでスタジオ内を見回してみると、なにやら別ブースでもコスプレ撮影をしている様子・・・。
カメラマンのモカさん(写真左)、レイヤーのれおさん(写真右)。
花 | こんにちは~。 |
仁美 | なにこれすごい! 絵がうまい!! |
れおさんが描いたスケッチ。
れお | 撮影でアニメのワンシーンを再現することが多いんですけど、これはそのためのスケッチです。 |
仁美 | なるほど。すごいすごい・・・(ファイルをめくる)。 |
花 | おふたりから見ると、清水のレイヤー文化はいま盛んですか? |
モカ | うーん、盛んかどうかは分からないですけど・・・。清水って有名なコスプレイヤーさんがイベントを開いたり、富士コスも有名な人が来たりしますよね。地元よりも県外からイベントに参加する方が多い気がします。 |
清水駅前銀座商店街では、清水ノンタウンさんだけでなく、商店街の中でもコスプレ撮影ができるとのこと。
清水でいうと、以前から数多くのコスプレイベントが開催されていたみたいですね。レイヤー文化はしっかり出来上がっているようです。
しかしインタビュー中、「清水レイヤー文化は元気がなくなっている」ということを何度か耳にしました。
清水駅前銀座商店街が中心となっているレイヤー文化は、これからいったいどうなるんでしょう?
いまとこれからを追う「清水レイヤー文化特集」スタートです。