3776の「LINKモードライブ」に潜入!
ほかでは味わえない芸術的な音楽体験!
どうも。最近、富士山ご当地アイドル3776(みななろ)にハマったライターのオカムラです。
3776について知らないあなた! まずはmitecoの3776関連の過去記事をお読みください。ページ上部「#3776」をクリック!
3776の曲名にもなっている「コケモモ」のソフトクリームを買いました。
いまや星の数ほど存在するアイドルグループですが、今回はこの広い宇宙で3776だけがおこなっている「LINKモード」という特殊な手法のライブにフォーカスしたいと思います。
いままでひとりで3776の活動をしていた井出ちよのさんを《静岡担当》、新メンバーの広瀬愛菜さんを《山梨担当》とし、新体制#4(シーズンフォー)となった3776。
富士川楽座で「公開実験」と銘打ち、衝撃の「LINKモード」を披露した5月6日、披露された4曲は6月28日に「公開実験《静岡版》」「公開実験《山梨版》」として音源化され、続く8月30日には「公開実験《LINK MIX》」をリリースしました。
「公開実験《LINK MIX》」のジャケット。
では、この「LINKモード」について、あらためて説明しましょう。
LINKモードとは
- 静岡担当・井出ちよのと山梨担当・広瀬愛菜のふたりがある程度離れた別々のステージで同時にライブをおこなう。
- その際に披露されるのは、同じタイトルだが、歌詞、メロディ、アレンジの異なる曲。
- 観客はステージ間を自由に移動し、片方のパフォーマンスを楽しむのはもちろん、中間地点で音をミックスし、ひとつの曲として聴くこともできる。
LINKモード参考 『私のものです!』5月6日@富士川楽座
動画撮影 山梨側:aniotaさん 静岡側:tomoya1973さん
ライブ前のふたりを直撃取材
静岡県と山梨県の県境、標高約900mに位置する「あさぎりフードパーク」。9月2日、ここで開催される「アートドア」というイベントのなかで、LINKモードライブがおこなわれました。
今日は「LINK日和」〜風神愛菜と雷神ちよの〜
まずは井出ちよのさんと広瀬愛菜さんに意気込みを聞いてみましょう。
3776静岡担当・井出ちよのさん。この夏、髪をバッサリ切ってロングからボブに。
同じく3776山梨担当の広瀬愛菜さん。名前の由来は「機動戦士ガンダム第08MS小隊」のアイナ・サハリン。
オカムラ | まず愛菜さん、足は大丈夫でしたか? |
愛菜 | 大丈夫です。転んで病院に行ったら、いつの間にか骨折※みたいな感じで、気づいたときにはほぼ治ってる状態で見つかりました。 |
オカムラ | よかったです。今回は「水曜元気広場」※で共演した、「ミトラパープ」※さんからの依頼で実現したライブなんですよね? |
ちよの | そうですね。 |
オカムラ | 地域のつながりで呼ばれてライブをするって、ご当地アイドルの鑑ですよ。今日の意気込みは? |
ちよの | この前LINKモードをやったとき、私、愛菜ちゃんの声にすごいつられちゃって。それをなんとかしようという気持ちでとにかく今日はいっぱいですね。 |
愛菜 | ここは山梨からも近いから、前より山梨側についてくれる人がいるかなーって期待を込めて歌います(笑)今日は晴れて、風はあるんですけど、「LINK日和」だと思います。富士山は雲がかかってますが、雲をどかすつもりで頑張ります! |
オカムラ | おぉ、風神・愛菜といったところでしょうか。 |
ちよの | 私は雷神のほうがいいのかねぇ? 雷を落とすぐらいの勢いで頑張りたいと思います! |
オカムラ | 雷が落ちたらライブ中止になりますよ(笑) |
オカムラ | ほかに言っておきたいことがあればどうぞ。 |
ちよの | んー・・・たのしみかたはひとそれぞれですー。たくさんうごいてじぶんなりのりんくもーどをみつけてくださーい。 |
オカムラ | 棒読みっぽい感じがしますけど(笑) |
ちよの | 気のせいです! |
愛菜 | ええと、静岡のみなさんには申し訳ないですけど、富士山は山梨のものなんで。静岡のみなさんにあらためて気づいていただきたいですね。 |
ちよの | あっ、山梨の方もあらためて富士山は静岡のものだってわかってくださーい。 |
オカムラ | なんかバチバチしてきた(笑) |
※いつの間にか骨折:階段で転んだ愛菜さん。病院に行くと、足の捻挫と直りかけの骨折が発覚。ライブ前日まで松葉杖を使っていた。
※水曜元気広場:富士宮浅間大社横の「元気広場」で、隔週水曜日に3776が地元のお店や会社とコラボし即興のPRソングをつくる企画。元気広場は惜しまれつつ閉鎖した。
※ミトラパープ:イベント「アートドア」を主催する手芸材料と雑貨のお店。3776とは水曜元気広場で共演し、岡田徹 featuring 3776「マスカット ココナッツ バナナ メロン」のPVロケ地にもなった。
ん? スピーカーの向きが・・・
ライブ前、会場の「あさぎりフードパーク」の芝生広場を見渡すと、あることに気づきました。
ふたつのステージは約35~40mほど離れて設置されていたのですが、それぞれのスピーカーが逆を向いているのです!
写真ではわかりにくので、わかりやすいようイラストで書いてみました。
いままでLINKモードでライブがおこなわれた富士川楽座、岳南富士地方卸売市場、そして今回のあさぎりフードパークと、会場によって毎回ステージ間の距離とスピーカーの向きが違います。
今回の配置になにか意味はあるのか? 我々ハイカー(3776ファンの総称)は、LINKモードの発案者・石田彰プロデューサーの手のひらの上で踊らされているのか・・・。
そんな疑念渦巻くなか、ちよのさんと愛菜さんが登場。「ピィーッ」と曲の開始を告げる合図の笛の音が鳴り、いよいよ待望のLINKモードスタート!
セットリスト
1.見えない
2.桃としらすの歌
3.もうちょっとおやすみ
4.私のものです!
※時間:11:30~ 13:30~
※この日は2回公演。2回とも同じセットリスト。
※午前と午後でちよのさんと愛菜さんの位置を入れ替え。
LINKモードの楽しみ方は人それぞれ
LINKモードの楽しみ方は、ちよのさんが言ったとおり「人それぞれ」。自由に動いて自分なりの楽しみ方を見つければいいのです。
たとえば、ちよの推し《静岡派》であれば、ちよのさんのステージの近くでパフォーマンスを楽しむもよし。
愛菜推し《山梨派》であれば、愛菜さんのステージに寄って鑑賞するもよし。
ちぃちゃん(ちよのさんの愛称)も愛菜ちゃんも好きだからどっちか選べない! という人にはLINKモードは酷です。両方のステージを行ったり来たりしていい運動になるでしょう(笑)
また周囲から聴こえる音の濃淡を感じながら移動し、両ステージの中間地点でふたりの曲をミックスして、ひとつの曲として楽しむのが《俯瞰派》。
写真の赤い矢印のところに移動すると、両方の音がほどよく左右から聴こえました。こんなふうに自分が一番心地良く聴こえる「ここだ!」という場所を探し当てるのです。
単純に、面白い!!!
こんな音楽体験、ほかでは味わえません! こんな芸術性の高い音楽実験をやっているのが、ご当地アイドルという事実。信じられますか? 最っ高にかっこいいぞ!
雲がなければ、ちよのさんの向こう側に富士山が見えるはずだった。
この日、残念ながら富士山は雲に覆われていましたが、『見えない』を聴くには最高のシチュエーション。秋の訪れを知らせるかのようにトンボが飛び交う芝生広場は、野外フェスのような雰囲気です。ライブ中は3776を知らないたくさんのお客さんも足を止め、ふたりのパフォーマンスを見ていました。
ライブ終盤のMCでは、次回のLINKモードライブで新曲を披露することが発表されました!
いやー楽しみ。
LINKモードを体験しない理由があるとすれば
繰り返しになりますが、3776のLINKモードは富士の裾野でしか味わえない超レアな音楽体験です。少しでも興味があれば、難しいことは考えずにぜひ体験しに来てみてください。無料ですし。
・・・次回は、井出ちよのさんと広瀬愛菜さんにがっつりインタビュー! LINKモードについて、愛菜さんが3776に応募したきっかけ、ちよのさんの全国行脚、そして静岡県と山梨県、果たして富士山はどちらのものなのか? など質問をしてみました。お楽しみに!