
ザイアンスの法則って、聞いたことありますか?
よく恋愛において「何度も連絡をとったり、会ったりすると、好感度が上がる」なんてことを言う人がいますよね。これはザイアンスの法則に基づいています。
しかし恋愛だけではなく、実はコンテンツマーケティングも、ザイアンスの法則と深い関係があります。
近年、注目度を右肩上がりに伸ばしているコンテンツマーケティングですが、ただの良くあるブームだろうと、どこか冷めた目で見ていないでしょうか?
コンテンツマーケティングは、良質なコンテンツを継続的に更新することで、顧客と長期的な関係性を築くマーケティング手法です。
Cバイブルのデータですが、1人あたり月51~100回のセッション数がある人は、2016年11月に77人いました。実に77人の方が、月51~100回もCバイブルに訪れています。
たとえ恋人同士でも、月100回も会うなんて、ありえないと思いませんか?でも、コンテンツマーケティングを継続的に行うことで、月100回顧客が訪問してくれるメディアをつくれるのです。
本コンテンツを読み、ザイアンスの法則を知ることで、コンテンツマーケティングが違った視点で理解できるかもしれません。
Contents
ザイアンスの法則は、日本語で言うところの『単純接触効果』です。
「ザイアンス」は人の名前で、アメリカの心理学者であるロバート・ザイアンスが論文にして世に出したことから、広く知られるようになります。
ザイアンスの法則は、単純接触回数を増やすことで親近感がわき、だんだんと好感を持つようになるという心理的効果を表しています。
今一度、Cバイブルの参考データを載せます。
【Cバイブルのデータ】
1人あたり月51~100回のセッション数 >>77人
※ 2016年11月時点
左のセルがセッション回数で、右のセルが訪問者数です。(たとえば、月100回セッションする人は、51-100の行にカウントされて、月9回セッションする人は、9-14の行でカウントされます。)
77人の顧客は、月に51~100回は、Cバイブルを読んでくれています。
メディアとしては、まだまだ発展途上。けっして大きな声で言える数字ではありませんが、Cバイブルを継続的に読んでくださる77人の方々には、きっとザイアンスの法則が働いているはず?です。
冒頭でも述べましたが、誰しもが身近な例として実感するのは、きっと恋愛におけるザイアンスの法則ではないでしょうか?
初対面の人に対しては、誰しも警戒心があるものですが、何度も会ったり電話で話したり、メールやLINEのやりとりをしているうちに、相手のことが気になって好きになってくる。なんてこと、経験がある方もきっと少なくないでしょう。
これは営業においても同様で、ザイアンスの法則にのっとって、足しげく訪問したり、電話やメールをしたりすることで、顧客に親近感を持ってもらう狙いがあります。
恋愛や営業に限らず、ザイアンスの法則を利用したマーケティング手法は、たくさんあります。
どれも、たった一回の単純接触では効果がなく、定期的かつ継続的に接触を繰り返すことで、だんだんと顧客に親近感を持ってもらおうという狙いがあります。
古くからあるマーケティング手法ですが、チラシにもザイアンスの法則が利用されています。
AとBという選択肢があった時に、チラシでよく目にしたAを選んだ。といった経験はないでしょうか?
しかし、振り返ってみればAという選択肢を選んだ絶対的な理由はなく、『なんとなく見たことがある。知っている(気がする)』という理由が、実は判断の決め手だったりもします。
有名なのは、ユニクロの事例ですね。新聞の間にユニクロのチラシが何度も何度も挟まっていた、という経験がある方は多いのではないでしょうか?
気づくと、いつの間にか商品や価格が気になって、何の気なしに見ていた。という経験は、私にもあります。
継続的にチラシを入れることで、ザイアンスの法則が働き、お店に足を運んでしまった人はきっと全国各地にいることでしょう。
インターネットが世に生まれる前の時代から、会報は存在しています。
ミュージシャンや、アーティストといった個人から、ワインクラブだったり、ゴルフクラブだったりとさまざまな団体に至るまで、あらゆるコミュニティに会報は配られています。
インターネットが誕生してからは、形を変えて、メルマガやブログになっている側面もありますが、今でも紙の会報が出ています。
会社の会報である社内報は、たとえばリクルートさんの「かもめ」が有名ですね。
これまたザイアンスの法則が働いていて、たとえば「編集長の一言」など、決まった人のゆるいコラムに人気があって、その人自身に親近感を持ってしまうことってありますよね。
テレビCMにも、ザイアンスの法則が見てとれます。
商品を売らんかな、とするCMにはまったく好感を持てませんが、「面白い!」や「かわいい!」といった感情を起こすCMを、何度も何度も見ているうちにザイアンスの法則が働き、出演者や出演者が持っている商品に親しみを覚えたりします。
わかりやすい例で言うと、ジャパネットたかたの高田元社長に、一方的に親近感を持っているのは私だけではないはずです。
ソーシャルメディアは、いまやFacebook・Twitter・インスタグラム・Pinterestと、さまざまありますが、企業でも個人でも、何度もソーシャルメディア上で見かけると、親近感を持ったりしませんか?
ザイアンスの法則を理解しているマーケッターがソーシャルメディアを運営する場合、この「親近感」を高めるために、定期的に投稿することは、基本中の基本だと言えます。
参考記事:「BUYボタンに見るソーシャルメディアマーケティング最新動向」
リードナーチャリングの記事でもご紹介しましたが、メールマーケティングも、ザイアンスの法則を利用したマーケティング手法です。
インターネットの誕生以降で、メールマーケティングは、歴史がありかつ強力なマーケティング手法だと言えます。
コンテンツが良質な場合、何度もメールを受け取っていると、勝手に相手への理解が進み、気がつくと商品・サービスへの関心が高まるものです。
ただ「コンテンツが良質な場合」というのが、キーポイントです。そうでなければ、迷惑メールBOXに振り分けられる可能性もあります。ザイアンスの法則は、過剰な接触がかえって裏目に出る場合もあるので、注意が必要です。
そして忘れてはならないのが、コンテンツマーケティングです。
「良質なコンテンツを継続的に発信する」ことで、顧客に自社のこと、商品・サービスのことを理解してもらうチャンスがあります。
月100回もコンテンツを読んでくれるということは、おそらく同じコンテンツに何度も接触しているはずです。
それだけザイアンスの法則が働く可能性があると、継続的に読んでくださる顧客は、やがてファンになってくれる可能性があります。
モノがないからと、「量」をたくさん作った時代とちがい、今やモノはあふれ、「質」が求められる時代です。他の商品と、なにが違うのか?どういいのか?といったことは、一度だけの接触で伝えられるものでしょうか?
商品・サービスのことを、何度も何度も伝えるチャンスは、コンテンツマーケティングであれば得られます。ザイアンスの法則が働き、ファンになってくれた方々は、モノがあふれるこの時代に、きっとあなたの会社の商品を選んでくれるはずです。
参考記事:「コンテンツマーケティング事例厳選15選|国内サイト限定」
時々、コンテンツマーケティングは恋愛に似ていると思うことがあります。
それも一目惚れではなく、『相手が興味を持つこと』を起点に気持ちを伝えて、最終的に相手に振り向いてもらうような、そんな恋愛です。
今回は、ザイアンスの法則をご紹介しましたがいかがでしょうか?もし今回のコンテンツが面白かった。ためになった。と思っていただけたら、ぜひブックマークして、継続的に読んでいただけたら嬉しく思います。
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