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トピッククラスターとは?SEOに有効なカテゴリ構成のための戦略

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安藤悟

静岡県静岡市出身。株式会社エストリンクスの創業者・代表取締役。 Webマーケティング業界歴10年超。「地方から全国に」をモットーに、SEMを活用して、静岡県のお客さんの全国進出を支援した実績あり。 得意な業界は主に、生活関連サービス(買い取り・住まいトラブル)など。

エストリンクスのコンテンツSEOは、1ページ目ランクイン率およそ60%。

高水準で検索上位を獲得できる理由は、トピッククラスター戦略に基づいたトピック決定とキーワード選定、ページづくりです。

この記事では、トピッククラスターの基礎知識とエストリンクスの取り組みについて紹介します。

トピッククラスターとは?

トピッククラスターとは、戦略的にコンテンツをまとめて各ページおよびカテゴリ全体でGoogleからの評価を高めるSEOの戦略です

CRMツールを提供するHubspotが、自社ブログの構成を最適化してSEOおよびリード創出の成果を上げるため、2017年の夏に考案しました。

一般的に、トピッククラスターはピラーページ(親ページ・メイントピック)とクラスターページ(子ページ・サブトピック)によって構成されます。ここでは、ピラーページとクラスターページについて紹介します。

ピラーページ

ピラーページとは、トピッククラスターの中心になる、そのトピックの情報を包括的にまとめたページのことを言います。ピラー(英:pillar、柱)が由来です。

ピラーページはまとめ記事の役割を果たします。

例えば「SEO」でトピッククラスターを形成するなら、以下のようなピラーページとクラスターページを設計します。

ピラーページでそれぞれのトピックの概念について簡単に触れ、クラスターページで情報を深堀りし、それらのページ同士を内部リンクで繋ぎます。

トピッククラスターでコンテンツ群を作成することにより、ユーザーはまずピラーページでそのトピックの概念を理解し、内部リンク先のクラスターページで詳細を理解できます。そのトピックの専門家かつユーザビリティを考慮して設計することでGoogleからの評価も高くなるのです。

なお、ピラーページは初学者向けになることが多いため、ビッグワードやミドルワードを狙った内容になりやすいです。

エストリンクスでは、しばしば「SEO」「SEOとは」のように、検索ボリュームが大きく検索意図が曖昧で上位獲得の難易度が高いキーワードを狙ったコンテンツをピラーページにし、検索上位の獲得に向けた施策として後述するクラスターページを提案しています。クラスターページでの上位獲得により、ピラーページの順位上昇を底上げすることが狙いです。

クラスターページ

クラスターページとは、ピラーページでは伝えきれない情報を深掘りする役割のページです。より専門的な情報を伝えることを目的としています。例えば、SEOなら以下のようなクラスターページが考えられます。

エストリンクスでは、ピラーページで狙うビッグワードに付随する2語、3語のロングテールキーワード(多くの場合サジェストキーワード)からクラスターページを考えます。「SEO」がピラーページなら「SEO コンサル」「SEO 対策 費用」のようなキーワードがクラスターページになることは自然です。

ただし、上記の例で挙げた「被リンクとは」のように、クラスターページがサジェストキーワードになるとは限りません。ピラーページで伝える情報の中にユーザーの学習を阻害する内容があるなら、クラスターページになりうると考えます。

トピッククラスターがSEOに効果的な理由

トピッククラスターはコンテンツの整理とSEOに役立ちます。実際に、エストリンクスでもトピッククラスター戦略を通じて多数のサイトのSEOに成功しました

ここでは、トピッククラスターがSEOに効果的な理由をお伝えします。

わかりやすいカテゴリ構造

カテゴリ構造をわかりやすくし、一つのトピックを体系立てて学びやすくすることがトピッククラスターの特徴です。

ユーザーはピラーページで概要理解をしたあと、より詳細を知りたい場合はクラスターページに移動すればよくなるため、トピッククラスター戦略が考えられているサイト内では次に読むページに迷うことはありません。体系立ったカテゴリ構造と内部リンク設計により、サイト内でのユーザビリティの向上が期待できます。

一般的に、ピラーページとクラスターページは親子関係になることが少なくありません。Googleもカテゴリ構造を認識しやすくなり、クローラビリティの向上が期待できます。

情報の網羅による検索エンジンの評価向上

トピッククラスター戦略によりサイト構造を可視化すると、サイト内の情報の不足が発見できます。

サイト内に不足している情報を見つけたらページを作成し、サイト全体で情報を網羅しましょう。

SEOにおいて、ページが検索意図を満たしているだけでなく、サイト全体の専門性を向上させてGoogleからの評価を高めることも大切です。エストリンクスでは、難易度の高いキーワードをピラーページで攻略するために、難易度が低いキーワードをクラスターページで上位表示させ、情報を網羅しながらトピック全体で検索上位を目指します。

キーワードのカニバリゼーション回避

トピッククラスターによるサイト構造の可視化は、キーワードのカニバリゼーション回避にも有効です。

キーワードのカニバリゼーションとは、同じキーワードを狙って複数のページを制作したためにページの共食いが起き、ページ同士あるいはサイト全体のGoogleからの評価を下げてしまう現象です。

例えば、複数のページ同士でのカニバリゼーションが起きているとき以下のような順位挙動をします。

上記の場合、別コンテンツにも関わらず、計測していたキーワードを狙っているページとして解釈されてしまっているようです。

トピッククラスター戦略に基づいてキーワードを選定・クラスターページを制作するとき、似たような検索意図のページがあれば除外しようと考えるはずです。そのため、定性的ではありますがキーワードのカニバリゼーションが回避できます。

エストリンクスでは、トピッククラスターを設計する際にキーワードを一定のロジックに基づいてグルーピングし、定量的・定性的にキーワードのカニバリゼーションを徹底的に防ぐことを目指しています。同じまたは近しい検索意図のキーワードに対して必要最小限のページを作成することで、無駄なく効果的なSEOが実行可能です。

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さまざまな検索意図に対応

特定のトピックに対して網羅的に考えられたピラーページは、曖昧な検索意図に応えられる内容になっているはずです。

例えば「SEO」のトピックを意識しているピラーページなら、ユーザーはSEOという単語だけでなく「内部リンク」「Core Web Vitals」のように関連した別の語句の意味を知る機会にもなります。

トピッククラスター戦略によるコンテンツ群の作成は、特にキーワードの検索意図が明確ではない段階のユーザーが「自分が解決したかったことは何か?」という気づきを与える機会になるとエストリンクスでは考えます

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ユーザーの行動シグナルの向上

クラスターページへの内部リンクを設置したピラーページは、別ページへの遷移などのユーザー行動が起きやすいページと言えます。

Googleはユーザーのページ内行動を評価するため、同じサイト内の別ページへ遷移させるページは「価値があるもの」と認識します。ユーザーのサイト内行動を促しやすいコンテンツ群を作ることを前提にしたトピッククラスター戦略が、SEOに有効と言われる理由の一つです

トピック全体の順位上昇

トピッククラスターでは、ピラーページとクラスターページのどちらも順位上昇が期待できます。

高順位を獲得しているピラーページから新設したクラスターページに、あるいは高順位を獲得しているクラスターページからピラーページにリンクジュースが行き渡り、どちらのページもページのSEO評価が向上します。

検索ボリュームが少ない代わりに検索意図が明確なクラスターページのコンテンツを作り込んで順位上昇を狙い、検索ボリュームが大きく検索意図が曖昧なピラーページにリンクジュースを送る順序が一般的です

ドメインの弱いサイトでは競合が多いビッグワードの獲得は難しいです。まずはトピッククラスター戦略をもとにロングテールキーワードの上位獲得から始め、ゆくゆくはピラーページでビッグワードの上位表示を目指しましょう。

トピッククラスター戦略を実行する手順

SEOのためにトピッククラスター戦略を実行するにあたってエストリンクスが採用している一般的な手順を紹介します。

1.トピック・キーワードの決定

まずはお客様の事業内容や強みをヒアリングし、トピックを決定します。

トピッククラスター戦略において、メイントピックとなるキーワードの検索ボリュームは、大きすぎず小さすぎずが基本とされています。よほどドメインが強力ではない限り、業界全体を指すようなキーワードを目指すことは避けたほうが無難でしょう。

例えば、もしお客様がお花屋さんならキーワードは「花」よりも「バラ」「ひまわり」のように、具体的なキーワードでの上位表示を目指します。青いバラが強みなら「バラ 青」でもよいかもしれませんが、トピックが小さくなりすぎないよう意識してください。

2.ピラーページの作成

トピックが決定したらピラーページを作成しましょう。

前述のとおり、ピラーページは曖昧な検索意図を網羅したページです。制作テーマや制作記事数によりますが、メイントピックとなるキーワードとサジェストキーワードだけにとらわれ過ぎず「このキーワード(トピック)で調べる人はどんなことを考えるかな?」という視点を持ってキーワードを抽出します。

3.クラスターページの作成

ピラーページが完成したら次はクラスターページの作成です。

クラスターページではユーザーが明確な検索意図を持ったキーワードを狙います。3語・4語の複合キーワード、月間の検索ボリュームが100以下のキーワードを狙うことも珍しくありません。

特に自社のドメインが競合に比べて弱かったりレッドオーシャンの市場であったりする場合、クラスターページの質量にはこだわりたいところです。キーワードのカニバリゼーションに注意しながらコンテンツを増やしましょう。

4.内部リンクによる繋ぎ込み

ピラーページとクラスターページを作成したら内部リンクで繋ぎ込みます。

それぞれのページを内部リンクで繋がず、独立して存在している状態をGoogleは高く評価しません。むしろクラスターページで狙ったはずのキーワードに対し、ピラーページが低い順位でインデックスされる現象も起きます。カニバリゼーションが発生することも少なくありません。

ピラーページとクラスターページを正しく内部リンクで繋ぎ、ユーザービリティの向上とGoogleからの評価および検索順位の上昇を目指しましょう。

トピッククラスターによるSEOを支える各種ツール

エストリンクスがトピッククラスター戦略によるSEOを実施するとき、以下のツールを使用しています。

ツール名役割・目的
ラッコキーワード狙いたいキーワードのサジェストキーワードを抽出する
ruri-co狙いたいキーワードと同様または類似の検索意図を持ったキーワードを調査する
OMUSUBI(自社ロジックのツールの代替)狙いたいキーワードと関連性が見込めるキーワードグループを調査する

また、エストリンクスでは自社ツールを開発し、独自のロジックでキーワードのグルーピングを行っています。自社ツールの活用により、キーワードのカニバリゼーション対策に成功しました。

定量的にも定性的にもユーザーの検索意図を理解しながらトピッククラスター戦略を実行しているから、安定した検索上位の獲得が実現できます。

トピッククラスター戦略で検索上位獲得を実現

トピッククラスターの基礎知識とエストリンクスの取り組みについてお伝えしました。

当社では、各種SEOツールと自社開発ツールを組み合わせてキーワードをグルーピングし、カニバリゼーション対策をしながらトピッククラスターによるSEOを実行します。だから、約60%の高確率で1ページ目にランクインすることが可能です。

【エストリンクスの強み】

  • トピッククラスター戦略とツールによる定量的で無駄のないキーワード立案
  • キーワードの検索意図を解析した関連性の高い企画構成案の作成
  • 創業10年超のWebライティング事業経験を活かした高クオリティなコンテンツ制作

無駄なく高確率で上位表示できるSEOに取り組みたいと考えている企業様は、ぜひお気軽にエストリンクスへご相談ください。

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