
キーワードプランナーは素晴らしいツールだ。
WEBメディアにおいて、キーワードプランナーをまったく無視してコンテンツをつくることはできない。
しかし、キーワードプランナーは万能ではない。
なのにSEO対策を追及しすぎるあまり、キーワードに固執してしまう。
そういった経験はないだろうか?
今回は「さよなら、キーワードプランナー」と、キーワードプランナーにひと時の別れを告げて得た気づきを書いてみたい。
というのも、私自身キーワードに固執して検索エンジンの方ばかり向いていた時期があった。
(これではいけない、何かがおかしい……)私がこのような考えに至るまでに、3つの気づきがあった。
多くの方には釈迦に説法だが、もし新しい発見があったら今からあなたのコンテンツが変わるかもしれない。
Contents
当たり前すぎることから書くが、読者が求めているのは価値が高いコンテンツだ。
検索ニーズを満たし、さらに期待を超えて新たな視点を与えてくれたり、時には共感したり感動したりする。
人によって価値は様々だが、たった一つ言えることは読者にとって選定されたキーワードも、SEOも関係ない。
コンテンツを作るとき、ノウハウがあってもオウンドメディアの運用経験がないと、キーワードの頻出頻度や使い方に気を使い過ぎてしまう。
以前も下記の通りお伝えした。
Google(検索エンジン)は、ユーザーが検索して到達するコンテンツが最良のものである、そんな世界を作ろうとしている。その思想は昔から変わらない。
参考記事:「コンテンツSEOとは?|良質なコンテンツは8つの手順で作る」
読者にキーワードなんて関係ない。
読者以上に検索エンジンに気を使うコンテンツはどこか間違っている。
SEOは大事で無視できない。
SEOライティングも検索上位に表示するための方法も、知らないより知っている方がいい。
でも、読者よりも検索エンジンの方を向いてメディアを運用してはならない。
「当たり前だ」という声が聞こえてきそうだけど、当たり前のことができていない瞬間というのは恥ずかしながらある。
オーガニック検索での流入数は右肩上がりで、見栄えは良くたいへん結構。でも、読者をおざなりにしてはいけない。
キーワードプランナーを使ってコンテンツをつくる場合、えてして発想はキーワードありきになる。しかし、必ずしもそれが正しいとは限らない。
たとえば「高齢者」というキーワードがあるが、高齢者向けのコンテンツをつくる時に「高齢者」というキーワードは適切だろうか?
そうだ、高齢者は自らを「高齢者」だと言うだろうか?
よく考えてみると、「高齢者」というキーワードで検索するのは、高齢者ではない気がする。(むしろ我々のようなマーケッターではないか?)
もちろんこういったことを考慮してキーワードを考えるのだが、キーワードありきでコンテンツをつくると時に発想が一方向になりがちになる可能性はある。
キーワードプランナーを使わずしても、良いコンテンツは生まれる。
そう確信するタイミングは、人との会話の中でコンテンツ案が生まれた時にあった。
それは編集会議などという大それた話し合いではなく、何気ない会話の中で起こった。
特に想定読者に近しい人と話していると、読者の思わぬニーズに気づくことはある。
たとえばWEBに詳しくない人の口からポロっと漏れた一言は、私が知恵を絞っても出てこない一言だ。
もしキーワードを設定するなら、その一言にすれば良い。
キーワードプランナーでは検索ボリュームが小さすぎて気づかないかもしれないが、誰よりもそのコンテンツを届けたい読者に届く可能性は高い。
参考記事:「コンテンツの作り方8選|SEOキーワードに頼らずWEBコンテンツを作るには?」
私は決して「キーワードプランナーを使わない方がよい」と言いたいわけではない。
むしろ当ブログのように、オーガニック検索からの流入に比較的頼っている場合、キーワードプランナーは大活躍している。
しかし、やはりキーワードプランナーは万能ではない。本来、キーワードの検索ボリュームや競合度を一つの指標として見るためのツールにすぎない。
繰り返すが、読者が本当に価値を感じるコンテンツをつくっていくことこそ、メディア運用において真っ先に考えるべきことだ。
今回は卑近な例で恐縮だが、3つの気づきを共有させていただいた。
このコンテンツを通じて皆さまに何かを感じていただけたら幸いだ。
さらにそれが良い方向にコンテンツが変わるきっかけになれば、筆者冥利につきる。
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