
「イノヴェーションを生み出すには混沌(カオス)が必要か?」と言って以来、頭の中で「イノヴェーション」という単語がさまよっている。
目下のところ読んでいる本には、合計7つの「イノベーションの法則」が書いてあるのだが、その法則の1つはセレンディピティだ。
セレンディピティとは、「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること」とWikipediaにある。
つまりイノヴェーションを起こすためには、「素敵な偶然」が必要だという話で、「イノベーションのアイディアを生み出す七つの法則」という本の、とあるエピソードは面白い。
「時に脳がカオス状態に陥ることで、ニューロン同士が新しい繋がりを見つける」といった研究結果を紹介したあと、ミジンコの話をする。
ミジンコは、通常の環境においては無性生殖(ミジンコの場合、雌が単体で生む)だが、生きるのに厳しい環境だと、雄を生み出して有性生殖に切り替えるのだそうだ。
いわくー
無性生殖は栄えている時は文句なしに意味をなす。生活が成り立っているのなら、今のまま行けばよい。新しい遺伝子の組み合わせを持ち込んで、せっかくの当たりに水を差す必要はない。
ところが世の中が厳しくなってくるとーイノベーションが必要になる。そのイノベーションに向かうてっとりばやい道が、新しい結びつきを作ることである。
ミジンコは厳しい環境下で「そのまま絶滅する」よりも、イノヴェーションを起こすために、(リスクを冒してでも)有性生殖で「新しい結びつき」を作るといった内容だ。
(もちろん、単純に「新しい結びつき」だけでは説明が不十分だが・・・。)
どうやらイノヴェーションには「新しい結びつき」が必要で、それもセレンディピティと呼ばれるくらい、偶然できた予想外の新しい結びつきでないとならないようだ。
そうでないと、リスクを冒してまで有性生殖を行うミジンコの判断は理解できない。
イノヴェーションを生み出すためにはセレンディピティが必要か?
あなたは、どう思いますか?
こちらもどうぞ「イノヴェーションを生み出すには混沌(カオス)が必要か」
文/テックブック清水拓也
今回、登場した本
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