
不要な言い回しが多いと、記事全体の印象が重くなります。これを冗長な文章と呼びます。読み手に記事内容をしっかり伝えるために、要点がはっきりわかるスッキリとした文章に仕上げましょう。
Contents
×語尾に気をつけると、綺麗な文章にすることができます。 ○語尾に気をつけると、綺麗な文章になります。 |
可能を表す「~ことができる」という表現は非常によく使われます。表現自体は間違っておらず、適切に使えばその文を強調することができます。しかし、可能表現を毎回「~ことができる」にすると、文章全体がダラッとした印象になります。
×練習を頑張ると試合でも結果が出やすいので、練習を頑張りましょう。 ○練習を頑張ると、試合で結果が出やすくなります。 |
一文の入り口と出口が同じで、さらに表現も類似していると、稚拙な印象になります。「~なので~です」の形を使う場合は、極力出だしと結論の表現を変えるように心がけましょう。
参考記事:一文一意(一文一義)とは?わかりやすい記事作成のテクニック
×静岡旅行を行う ○静岡旅行を敢行する |
正しい動詞が分からない時に「行う」を代わりに入れることがありますが、使い方によっては不自然に聞こえます。「旅行を行う」はあまり使われない表現です。こういった表現が文中に何度も出現すると、冗長な印象を強めてしまいます。
×銀行からお金の借り入れをする ○銀行からお金を借り入れる |
「借り入れる」という動詞の形にできるのに、敢えて「借り入れ(名詞)+する(動詞)」の形にすると、不自然な印象になる場合があります。決して誤った表現ではないのですが、助詞が多いと読みにくくなる上、熟語が多くなるため固い印象になりがちです。
×綺麗な文章が書けないわけではない ○綺麗な文章が書ける |
「~できないわけではない」「~しないとも限らない」など、否定系が連続する文末表現を二重否定と言います。断定がしにくいという時に使われる表現ですが、主観的に意見を述べているように映りますし、単純に文末の文字数が多くなるため冗長な印象にもなります。
×この商品の魅力としては、耐水性に優れている点が挙げられます。 ○この商品は耐水性に優れているのが魅力です。 |
「~としては~があります」も頻繁に使われる表現のひとつです。こちらも表現自体は間違いではありませんが、○として挙げた例に比べるとかなり長く、ダラッとした印象になります。
一文単位では気にならないものの、文章全体で見た場合に冗長な印象を持たれてしまうケースがあります。
「行う」「対応する」など、いろいろな文章で使える言葉は、ついつい連続で使ってしまいがちです。同じ単語が頻繁に出現すると、読者は違和感を覚えます。それ以外に当てはまるものがない場合は仕方ありませんが、基本は意識して異なる単語を使うようにしましょう。
前段落のまとめを、次段落の文頭に差し込む手法があります。
例)
■一段落目 Webライティングには以下のようなメリットがあります。 ・メリット1:副業に最適 ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ・メリット2:時間に縛られない ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ・メリット3:内職よりも単価が高い ~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~ ■二段落目 |
この書き方は、冗長になる上に、文字数稼ぎと捉えられてしまう可能性があります。上記の例で言えば二段落目の「逆に」以前は全て不要な文章です。もしワンクッション置いてからデメリットの紹介に入りたいのであれば、「上記の通りWebライティングにはさまざまなメリットがありますが、逆にデメリットもあります。」といった書き方の方がスッキリした印象になります。特別な理由がない限り、このような手法は使用しない方が良いでしょう。
いかがでしたか?今回紹介した点に注意すれば、スッキリした読みやすい文章が書けるようになるはずです。特に速書きをする方は手癖がついてしまっていることも多いので、意識して改善していきましょう。
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