
WEBライティングを一度でも体験したことがある方は、いかに自分の考えを整理して伝えることが難しいかをご存じでしょう。WEBライターとして文章を書きはじめて間もない頃は、思うように構成を練れなかったり、良い表現が思いつかなかったりと、様々な試行錯誤があります。
今、多くの企業様がコンテンツマーケティングを導入する中で、改めて記事コンテンツの内容の質が問われています。良質なコンテンツの定義は様々ありますが、いくら読者にとって価値の高い情報でも「伝え方」がままならなければ、良質とは言えません。
そういった背景から、今回は「伝え方が9割」をおすすめ本としてご紹介いたします。すでに「伝え方が9割 2」も発売していますし、多くの書評が存在しますが、「伝え方」を改めて考える機会にできればと思います。
Contents
WEBライターにとって文章で「伝える」ことは、相手の顔が見えるリアルな場での会話とは異なる技術が求められます。もちろん、試行錯誤を繰り返しながらライティングし続けることが上達への道ですが、まずは「伝え方」の基本的な考えを学ぶことが大切です。
特にWEBライティングをはじめたばかりの頃は、シェアされるための拡散力もなく、ひたすら「伝える」ことと向き合う必要があります。この時期に「伝え方」の基本を学ぶ経験は、のちのち必ず活きてきます。
WEBライティングにおいてまず重要なことは、相手に「意図したことを伝える」ことです。シェアされるような魅力的なトピックや、情報自体の価値の高さなど、良いコンテンツを構成する要素は様々ですが、まずは自分が意図した通りの内容を、きちんと相手に伝えることからはじまります。
「伝え方が9割」は、WEBライターに「伝え方」の基本的な考えを教えてくれます。技術的なことも書かれていますが、比較的やさしい内容なので、初心者WEBライターには特におすすめです。
それでは、初級WEBライターが「伝え方が9割」に学ぶ3つのことを、お伝えします。どれも当たり前に聞こえるかもしれませんが、心に留めておくことで、今後のWEBライティング人生に良い影響を与えるものです。
誰かに何かを伝えることを、特別な才能だと思う方はいないでしょう。言葉を使えれば、誰にでも伝えることはできます。しかし人を動かす秀逸な表現は、才能ある人だけのものだと思う方は、多いのではないでしょうか。しかし著者のエピソードを知ると、それが間違いだとわかります。
モノを伝えるのが仕事の、コピーライターという肩書きをもった私。人生の本当の辛さはここからでした。本当に辛かったです。
まず、文章の書き方を知らない。漢字もろくに書けない。伝え方、書き方すべてを否定されました。
「伝え方が9割」P.6より引用
このように著者は決して天才ではありません。著者は本書の冒頭で「伝え方にはシンプルな技術がある」と説きますが、このことはWEBライティングにも通じます。もちろん膨大な試行錯誤の結果、シンプルになっている側面もありますが、WEBライティングにも技術があり、そしてそれは至極シンプルなものです。
先ほど述べた通り、伝えることは誰でもできそうなことです。しかし、誰にでも門戸が開かれている一方で、「伝え方」を深くまで追求しようとする人は、そう多くありません。
実は、伝え方は学べる。それを知っている人は少ない。
「伝え方が9割」P.48より引用
著者は「伝え方」をこのように表現しますが、WEBライティングにおいても同様です。泳ぎ方や走り方、ボールの投げ方を学ぶように、WEBライティングにおける「伝え方」も学ぶことができます。伝え方を学ぶ意識をしっかり持つことは、その後の成長曲線を急上昇させる要因となるでしょう。
WEBライティングを続けていると、人が感動で動く生き物だと感じる瞬間があります。それはシェアをはじめ、反響が数字で表れるためです。メディアを運営すると、更にその瞬間は増えます。レスポンス結果を計測できるため、人が感動したかどうかを、とくと知ることになります。この点は、紙上のライティングとWEBライティングが、大きく異なる点です。
人を動かすのは、ルールではない。感動だ
「伝え方が9割」P.200より引用
上記は「伝え方が9割」の中でも特に熱い著者の言葉です。シェアもコメントも人が動いた証拠で、そこには必ず人の『感動』があります。無論ポジティブなものだけではなく、ネガティブな意味で心が動くこともあります。
しかし、『無感動』では人は動きません。大なり小なり、何らかの形で心が動いたからシェアやコメントをします。WEBライティングの"技術"を学ぶことも大切ですが、感動が人を動かすということは忘れてはなりません。
今回は『「伝え方が9割」に初級WEBライターが学ぶ3つのこと』と題して、初級WEBライターの皆様むけに「伝え方が9割」をおすすめしました。
「伝え方」にはシンプルな技術があり、それは学ぶことができる。そして最後に、人を動かすのは感動である。ご紹介した3つのことはどれも当たり前に聞こえる言葉ですが、WEBライティングを続けていると見失いがちなことでもあります。筆者自身、今でも3つのことを心に留めてライティングを続けています。
さて、実際は3つどころではなく、「伝え方が9割」には技術的なことも含むたくさんの学びがあります。気になった方は、ぜひ本書を手にとっていただければと思います。
もしWEBライティングに使える文章作成ツールをお探しの方は「WEBライターにおすすめの文章作成ツール23選」もぜひ、ご確認ください。
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