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ピラーページとは?作成するメリットと作り方を解説

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安藤悟

静岡県静岡市出身。株式会社エストリンクスの創業者・代表取締役。 Webマーケティング業界歴10年超。「地方から全国に」をモットーに、SEMを活用して、静岡県のお客さんの全国進出を支援した実績あり。 得意な業界は主に、生活関連サービス(買い取り・住まいトラブル)など。

トピッククラスター戦略を実行するにあたって重要なページがピラーページです。検索順位に影響を与える可能性があるため、ピラーページの概念や作り方、SEOに影響がある理由を調べている方もいるのではないでしょうか?

このページでは、ピラーページの概要やメリット、作り方について紹介します。

ピラーページとは?

ピラーページとは、ひとつのトピックに関する複数のコンテンツをまとめた柱となるページのことです。柱を意味する英語のpillerから名づけられました。

ピラーページではトピックに関する特定の情報を深堀りせず、そのトピックに関する情報を広く浅く取り上げます。

例)「SEO」をトピックのピラーページにする
「内部リンク」「被リンク」「コアウェブバイタル」といった情報については概要以上には掘り下げることはしません。内部リンクや被リンクといった情報についてはクラスターページを作成し、そちらで詳しく紹介します。

当社のサイトでも「トピッククラスター」に関連する「ピラーページ」や「キーワードカニバリゼーション」などのクラスターページを作成しました。最終的な検索順位はドメインの強さにも依存しますが、「トピッククラスター」の上位表示を目的にトピッククラスター戦略を実践中です。

トピッククラスターとは?SEOに有効なカテゴリ構成のための戦略

ピラーページが重要な理由

トピッククラスターの概念を提唱したhubspotによると、ユーザーが検索行動で明確な答えをスピーディに求めるため、検索クエリが複雑になったことがトピッククラスターおよびピラーページが重要な理由だと言います

近年、音声検索の登場によって会話型検索クエリで検索する人が増えました。実は、すでに64%のユーザーが4つ以上の単語を使って検索しています。

インターネット上は無数のコンテンツであふれかえっていることが、検索クエリが複雑化している一因です。恐らく、多くのユーザーは検索エンジンに的確な検索クエリを打ち込まないと、自分が知りたい情報にたどり着くことができないでしょう。そのため、検索意図が明確なキーワードで検索するユーザーが増えています。

このことから、自分が知りたい情報と高い関連性を持つページでなければユーザーは目を通すことをしません。網羅的に情報を掲載しているピラーページや関連性の高い情報を深堀りするクラスターページの存在、そしてトピッククラスターは、いまのユーザーの検索行動とマッチしていると言えます。

https://blog.hubspot.jp/marketing/what-is-a-pillar-page#b

ピラーページを作成するメリット

トピッククラスター戦略を実行するとき、ピラーページによって得られる大きなメリットは以下の2つです。

  • さまざまなユーザーニーズへの対応
  • ユーザーの回遊率向上と内部リンクの強化

これらが効果を発揮した結果、SEOに好影響を与え、ビッグキーワードでの上位表示が期待できます。

さまざまなユーザーニーズへの対応

ピラーページの役割は検索意図が不明確なユーザーニーズへの対応です。

前述のとおり、64%のユーザーが4つ以上の単語を用いて検索エンジンを利用していると言われています。言い換えると30%程度のユーザーが4語未満の検索キーワードで、中には抽象的な言葉で検索する方もいるかもしれません

例えば「SEO」のように抽象的なキーワードで検索しているユーザーの中には、ご自身の検索意図があいまいなことも少なくありません。

検索エンジンは関連性の高い検索クエリに答えを返すことが増えていますが、検索意図が不明確なユーザーに適切な答えを返すためにピラーページは役立ちます。結果的に、作り込まれたピラーページはSEOで上位表示ができる可能性が高いです。

トピッククラスターとは?SEOに有効なカテゴリ構成のための戦略

ユーザーの回遊率向上と内部リンクの強化

ピラーページはクラスターページに内部リンクを設置するため、ユーザーの回遊率向上や内部リンクの強化などSEOへの好影響が見込めます。ポイントは以下の2つです。

  • 回遊率向上によりユーザーエンゲージメントが上がるためピラーページの価値が高まる
  • ピラーページの価値を引き渡しやすい有効な内部リンクが設置できる

ユーザーエンゲージメントが向上する

トピッククラスターモデルはサイト構造が整理されているため、ユーザーは自分に必要な情報をピラーページで発見、クラスターページへ回遊しやすいページ構成が特徴です。そのため、ピラーページは回遊率が向上しやすく、ユーザーエンゲージメントが高い有益なページと言えます。

内部リンクを強化するリーズナブルサーファーモデル

トピッククラスターでは有効な内部リンクが設置できることが特徴です。その効果を説明するために、Googleが特許を取得しているリーズナブルサーファーモデルについて解説します。

リーズナブルサーファーモデルとは、そのページからリンクがクリックされる可能性によりリンク(内部リンク・外部リンクを問わない)の価値を評価するアルゴリズムです。そのページから紹介する必然性のあるページに対し、元のページに与えられていた検索エンジンからの評価を多く引き継ぐことができます。

前述のとおり、トピッククラスターはピラーページからクラスターページへの遷移を想定しているため、リーズナブルサーファーモデルが働きやすいです。そのため、SEOにおいて

リーズナブルサーファーモデルとは?考え方と構成要素を解説

ピラーページの作り方

ピラーページを作る流れを紹介します。

  1. トピックを決める
  2. ピラーページの構成を決める
  3. ピラーページを執筆・編集する

ひとつずつ解説します。

トピックを決める

ピラーページを作るときはまずトピックを選びましょう。

SEO視点で言えば、トピックの決め方は検索ボリュームから考えますが、検索ボリュームが多ければ多いほどよいわけではありません。例えば、「マーケティング」をトピックにするとトピックの範囲が広すぎるため、「Webマーケティング」や「SNSマーケティング」のようにトピックの範囲を調整しましょう。

ただし、トピックの対象は検索ボリュームがある内容とは限りません。自社サービスの使い方ガイドのようなトピックも考えられます。

ピラーページの構成を決める

トピックが決まったら、ピラーページのページ構成を考えましょう。ピラーページとなるブログ記事は以下のようなイメージです。

ピラーページを作成するときは、タイトルと見出しを最初に決めます。見出しを決めると、どのようなクラスターページが必要になるかイメージが湧くはずです。恐らく、実際に作ってみると「中見出し(h2)」よりも「小見出し(h3)」のほうが詳細説明を必要とし、クラスターページと内部リンクの必要性を感じるのではないでしょうか。

エストリンクスでは、ピラーページの構成を決めるときにクラスターページを定量的なロジックによって導くことが可能です。SEOにおいて有効と考えられる内部リンクを設置し続けており、ご依頼いただいたコンテンツ制作時に1ページ目ランクイン率60%を実現してきました。

ピラーページを執筆・編集する

構成が決まったら実際にピラーページを執筆しましょう。

構成を作る時点では調べ切れなかった情報をリサーチしたり、実際に執筆したりすると、追加したいピラーページが出てくるかもしれません。このとき、エストリンクスではクラスターページとなるページがあるなら内部リンクを設置します。

トピックやピラーページの構成を考えるときの定量評価では出てこない内容でも、ユーザーの役に立つと考えられる内容なら内部リンクを設置しましょう。執筆者だけでなく、第三者である編集者が目を通したときに、より深掘りしたい内容が見つかったときも同様です。

ピラーページに関する注意点

ピラーページは作成したら終わりではなく定期的に見直しをしましょう。

ブログを継続的に更新しているとクラスターページの数が増えることがあります。反対に、一度公開してトピッククラスター化したものの削除していることもあるでしょう。このときにピラーページを更新していないと、トピックを網羅できなかったりユーザビリティが下がったりといった不具合が発生します。

あなたのサイトよりも情報が網羅されたピラーページが登場したら検索順位が変わるかもしれません。ピラーページは作って終わりではなく、網羅的な情報を取得できるようにページを更新し、トピック全体で検索エンジンの評価を高められるようにしましょう。

まとめ

ピラーページの概要やメリット、作り方についてお伝えしました。

サイト全体あるいはページ単位でのユーザビリティを高めることで、SEOにも有効なページになり得ます。このページでお伝えした考え方や作り方をもとに、ぜひ貴社のSEO施策に役立ててください。

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