
良質なコンテンツは、あなたの資産となって半永久的にアクセスを集めます。
一方で公開直後はアクセスを集めますが、継続的にアクセスを集めることはできないコンテンツもあります。
当社では良質なコンテンツを作る際に、アウトラインを用意しています。
アウトラインを用意したきっかけは、当初ディレクターとライターの意思疎通のためでしたが、結果的には良質なコンテンツを作るためにアウトラインが重要であることがわかりました。
そこで今回はアウトラインの重要性と、6つの構成要素についてご紹介します。
あなたのブログに必要なのは、半永久的にアクセスを集める良質なコンテンツではないでしょうか?
Contents
まずは、コンテンツにおけるアウトラインの意味や概念を理解していきましょう。
アウトラインは英語で「輪郭・概要」といった意味です。
「企画・コンセプトのアウトライン」という使い方を聞いたことがあるかもしれません。当社では便宜上、「コンテンツのアウトライン」という使い方をしています。
後述しますが、アウトライン自体に「ペルソナ・読者に届ける価値」といった要素を内包しているので、「企画のアウトライン」といった使い方に文脈的には近いかもしれません。
これは当社で使用するアウトラインの一例です。クライアントのニーズに合わせて細かな変更はしますが、概ねこのようなアウトラインを使用します。
突然ですが、お弁当を作った経験はありますか?
これは私の持論ですが、コンテンツを作ることは、時にお弁当作りに似ています。
それは、どこに何を入れるのかをあらかじめ決めておくと、最後に詰める段階でスムーズだからです。
「ここに白いご飯を入れて、ここはサラダ。仕切りを挟んで、ここは揚げ物。」というように、コンテンツもディレクターがどこに何を書くのかを、あらかじめ設計することが大事です。
ライターは実際に料理を開始する前に、ディレクターと綿密に「どこに何を入れるか?」を打ち合わせる必要があります。当然、料理してから入れる場所を考えたり、分量以上の料理を用意してしまったりすると、余計な工程が発生するのは目に見えているからです。
そう考えると、良質なコンテンツを作るためにはライティングではなく、「どこに何を入れるか?」に時間をかけてコンテンツを作っていく必要があります。
そして、その「どこに何を入れるか?」をアウトラインに落とし込むのです。
それでは、良質なコンテンツ作りのために、なぜアウトラインが重要なのか?
ここからは、その点を考えていきます。
他人と意思疎通を図るのは容易ではありません。
普段から仕事をしていれば別ですが、いきなり阿吽の呼吸は望めないものです。
編集会議といった打ち合わせをしても、共通認識がずれることはあります。
アウトラインを作ることで、ディレクターとライターの脳内を可視化することがお互いにできます。
自らがディレクター兼ライターの場合も、アウトラインは同様の理由で必要です。
ディレクターとして自分が考えていることは、一度アウトプットしてみないとわからなかったりします。
アウトラインが完成した時にペルソナの新たな検索ニーズに気づいたり、より良いキーワードを見つけることもあります。
ライティングが完成してから追記したり、編集したりするのは大変です。アウトラインがあると、それを元にコンテンツ内容の質を高めることができます。
アウトラインを作る工程に時間はかかりますが、大幅なリライトや再編集をする可能性が低くなるので、結果的にライティング時間は短縮できます。
もしあなたがライターであれば、曖昧なディレクションに対して自らアウトラインを出すことで、最終稿の出し戻しが減るはずです。
ペルソナの検索ニーズを理解することは、良質なコンテンツを作る上で一番重要なことかもしれません。
検索ランキングを見ていただくとわかりますが、上位表示されているコンテンツは、読者の検索ニーズを満たしています。(すべてではありませんが……)
アウトラインを作る過程で、自然とペルソナの検索ニーズを探求することになります。
なぜなら良いアウトラインを仕上げようとする過程で、競合メディアやコンテンツを読み込み、ペルソナになりきってニーズを探していくことが必要だからです。
このことが、結果的に良質なコンテンツを作ることにつながります。
それでは、ここからはアウトラインを構成する6つの要素を見ていきましょう。
当社で使用しているアウトラインは、クライアントニーズに合わせて変更することもありますが、基本的にはこの6つの要素をベースにしています。
まずはキーワードです。
「コンテンツの流入経路は2つ」と以前書きましたが、良質なコンテンツでオーガニック検索からの流入を増やしていく戦略の場合、特にキーワード選定は重要になります。
つづいて、仮タイトルです。
わざわざ「仮」とつけているのは、タイトルの本決定は一番最後の工程で行う場合が多いからです。
アウトラインの時点では、ライターが内容を明確に理解できることを前提にした仮タイトルでOKです。
次にペルソナを用意しましょう。下記は、一例です。
『中小企業のマーケ担当者。34歳・既婚・清澄白河在住・1歳になる娘がいる。コンテンツマーケティングを導入したものの、コンテンツ作成のリソースが確保できず、検索上位に表示することもできないため、アクセスも集まらず困っている。勉強熱心なので、自分でWordpressをインストールして、SEOやライティングの仕方などを学ぶものの、コンテンツマーケティングに割く時間がない。WEBの知識は少しはあるので、二人三脚で一緒にコンテンツマーケティングに取り組んでくれる会社を探している。』
キーワード選定のコツ4つで詳しくお伝えしていますが、「誰にコンテンツを届けるか?」を明確にしないと、次につづく検索ニーズが分かりません。
ペルソナはなるべく具体的に書きましょう。
以前、コンテンツSEOで「読者に届ける価値」とだけ書きましたが、実はこれは読者の「検索ニーズ」の裏返しでもあります。
前述しましたが、ペルソナを設定したら、どのような検索ニーズでコンテンツに流入したのかを明確にしましょう。
たいていの場合、この工程で検索ニーズは山のように出てきます。
ディレクターは、その多くなり過ぎた検索ニーズを減らすことも仕事の1つです。ペルソナと照らし合わせながらニーズを編集して、アウトラインに落とし込みましょう。
そして、見出しを用意します。(この時点で、コンテンツの全貌はだいぶ見えています。)
タイトルと同様、アウトラインの時点では見出しも仮でよいです。最終稿の前にチェックして、不自然であれば変えてしまいましょう。
結論は、見出しの直下に書きましょう。
たとえば、「1-1. アウトラインとは?」という見出しに対して、『アウトラインは英語で「輪郭・概要」といった言葉だ。』が、ここでいう結論です。
ディレクターはライターにどんな結論に導いて欲しいのかを、明確に伝える必要があります。
コンテンツはアウトラインで9割決まると言っても過言ではありません。
もしあなたがアウトラインを用意していないのなら、今すぐ用意することをおすすめします。
コンテンツ作りは時間も手間もかかりますが、半永久的にアクセスを集めるコンテンツは、確実にあなたの資産になるでしょう。
ちなみにエストリンクスでは、質の高いコンテンツ制作でご好評いただいております。将来を見据えて、コンテンツを資産にしていきたいとお考えでしたら、ぜひご連絡いただければと思います。
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