
株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績あり。上級ウェブ解析士。
株式会社エストリンクスは、複数の買取事業者様や買取メディアのSEO施策および問い合わせ改善に取り組んできました。複数の買取事業者様のサイトを新規に立ち上げ、毎月30~100件程度の買取依頼が生まれるホームページを作った実績があります。
僕はもともと「●● 買取」といったジャンルでSEOアフィリエイト(成果報酬型の仲介代理店)を得意としていました。そのご縁で、今では複数の買取事業者様のSEOを支援したり「マネーちゃんβ」というメディアを運営したりしています。
お客様との守秘義務の関係があるため事例公開できませんが、買取事業者のSEOやオンライン集客を実施する過程で意識しているノウハウを紹介します。オンライン集客を検討しているリサイクルショップや買取専門店の広告・マーケティング担当者様はぜひご一読ください。
なお、秘密保持契約締結後のお打ち合わせでしたら買取事業者様の集客実績は開示可能です。詳細にご興味ある方、お問い合わせフォームより「買取系の集客施策に興味あり」と一度ご連絡ください。
当社が買取事業者様のSEO施策や集客改善施策をお引き受けする際、まずは以下のポイントをチェックしています。
「すでにすべて対応している」という場合は具体的なSEO施策をお話しますので、「買取業のSEO・売上増のためにやること」まで読み飛ばしてください。
それぞれ、どんなことをやっているか簡単に解説します。この記事では、消費者や見込み客のことをお客様として統一しますのでご了承ください。
まず、ホームページを開いた最初のページに、買取価格や宅配買取・出張買取の可否や対応時間などの強みが書いてあるかチェックします。
買取事業者様の経験でお分かりいただけると思いますが、「高く買取してほしい」というお客様ばかりではありません。例えば、以下のようなお客様のニーズがあるのではないでしょうか?
このようなお客様のニーズを満たすことが大切です。
買取価格以外にも勝負できるポイントがあるので、自社独自の強みが打ち出せる表現を心がけてください。
査定員の連絡や対応スピードに自信があるなら即日現金化や出張買取、土日対応などを強みにしましょう。次に売る先の販路に自信があるなら高価買取を強みにするのもよいと思います。創業年数もお客様に安心感を与えるポイントになるかもしれません。
多くの消費者の関心は「自分が持っているブランド・メーカーやアイテムは、果たしてこの買取業者だといくらで買取してくれるのか?」です。
差別化ポイントはさまざまだとお伝えしましたが、基本的には買取価格が高いほうがお客様の関心は高まります。
ホームページ解析ツールのGoogle Analyticsで買取店やリサイクルショップのユーザー行動を解析した結果、多くのお客様は「買取実績(事例)」のページを閲覧していることがわかりました。
お客様の関心が強いポイントなので、ページを見た方ががっかりしないように充実したページを作りましょう。
・メーカー名やモデル名は正確に書く
・お品物の写真は複数枚掲載する
・買取したお客様の声はしっかり書く
買取実績や買取価格よりも「早く来てほしい」「いますぐ現金化したい」というお客様にとって、買取方法や流れは最大の関心ごとと言ってもよいかもしれません。
例えば、価格よりも早さを重視するお客様は以下のような点を気にしています。
集客に成功しているリサイクルショップや買取専門店を多数調査しましたが、これらの情報を丁寧に、写真付きで掲載しているサイトが多く見受けられます。
2010年頃から、訪問買取に来た買取事業者が居座り「貴金属を売ってくれるまで帰らない!」といった押し買い行為をしていたことが問題になっています。このような背景もあって、誠実に対応してくれる買取事業者か不安に思うお客様もいるようです。
Google Anayticsでホームページをご覧になるお客様の行動を解析すると、買取店のホームページを訪れた際にスタッフ紹介や会社概要ページを読み込むお客様も少なくありません。
会社の創業年数や従業員数、代表取締役の名前や店舗の所在地など、「信頼できる店舗か?」を調べる方が一定数いるわけです。
例えば、査定員やバイヤーの方のお写真や勤務年数、好きなブランド・メーカーやアイテムなど、想いを語るスタッフ紹介があるとよいでしょう。個人的な意見ですが、楽器屋さんなら「このジャンルが好き」、ブランド買取店なら「このブランドなら熱く語れる」という人がいると安心です。自分のアイテムの価値を理解し、高価買取してくれる気がしますね。
参考記事:独立行政法人国民生活センター|訪問購入
スマホで写真を撮影してLINEに送るだけのLINE査定。手間がかかったり成約率が低かったりするからか、積極的に取り組んでいないあるいはコストがかかるためやめてしまったという事業者も少なくありません。しかし、ユーザーからすると便利な査定手段です。
8,000万人以上のユーザーがいるLINEはメール以上に便利なコミュニケーションSNSです。メールよりも手軽に連絡ができるため、査定時にLINEで連絡したいという方も見受けられます。
「うちは無料査定フォームがあるから大丈夫」とか「LINEで店舗に連絡することなんてあるの?」という方もいるかもしれません。
お客様の行動は確実に変わっているので、従業員の方に余裕があるならぜひLINE査定を取り入れましょう。
当社のお客様の事例を見ても、月に数十件のLINE査定の依頼が届いているようです。規模感の大きな事業者様ならこの件数は何百、何千と伸びているのではないでしょうか。
近年、Googleは検索結果の上位に地図を優先的に表示させる方針に切り替わりました。そのため、Googleビジネスプロフィールを充実させて、地図でも上位表示されるように取り組むことが大切です。
例えば、「新宿 金 買取」のようなキーワードで検索すると、以下のように表示されます。
当社が本社を構える静岡県静岡市の事例ですが、MEO施策によってGoogleビジネスプロフィールを上位に表示させた結果、お客様のアクション(「電話」「ルート案内」などの行動)が1か月に30~50件程度になった例も見受けられました。
MEOでは店名だけでなく「静岡 ●● 買取」のようなキーワードで上位表示できるため、お客様の目に触れる機会が増えるのです。
ちなみに、来店や査定依頼を増やすためには口コミの評価も大切なので、できる限りお客様には口コミを書いてもらうようにしてください。
一番最初にリスティング広告が表示されることから、「お金を払って広告を表示したほうがいいんじゃないの?」という人もいるかもしれません。しかし、消費者の多くは広告であることを認識してクリックを避けているため、1社につき、検索した人のわずか3%程度しか閲覧していないのが現状です。ちなみに、SEOの1位は20~30%クリックされるので、多くの人が広告を避けていることがわかります。
FacebookやInstagram広告を活用して買取件数を増やした事例もありますが、まずは「いま売りたい」というお客様に向けた広告・集客施策として検索エンジンをしっかり攻略しておきましょう。
エストリンクスでは買取業の企業様からご依頼を受けたらSEO(検索順位の上位表示)を中心にご提案しています。具体的には以下のようなお取り組みをしています。
ひとつずつ解説します。
まずはトップページに強みを掲載しましょう。
買取店を利用するお客様の主な目的は「高く売りたい」「今すぐ売りたい」「ラクに売りたい」だと考えられます。これらの悩みを解決できるような強みを打ち出せると集客に向けて前進します。
「フリマアプリに買取価格で負けてしまう」という方もいると思います。しかし、フリマアプリ疲れという言葉も出ているように、商品の出品・梱包・買い手とのやりとりに疲れている人もいます。
フリマアプリに疲れて辞めようと思ったエピソードを教えてください。
私は最近、ラクマで6000円以上のものが、到着から5日間、追跡で届いているのは分かっているのですが受け取り評価がなく
イライラしてきています。
オタマートの方でもレターパックが不在で数日間再配達希望をされておらず、1週間で返ってきてしまうと送料だけ損してしまうので、かなりやきもきです。1度メルカリではレターパックが受け取られず、戻ってきてしまったことがありました。
受け取り評価は、商品を受け取ったらそこで満足して評価してくれない人も多く、お金が関わっているのに…と思います。
引用元:Yahoo!知恵袋|フリマアプリに疲れて辞めようと思ったエピソードを教えてください。
買取店を利用する動きも戻っているため、集客面においては「ラクにできる」という強みを打ち出すことをおすすめします。
買取対象ブランドのページをしっかり作り込みましょう。買取したお品物を写真と買取価格付きで掲載すると効果的です。
ホームページに訪問するお客様は、「楽器 買取」のような抽象的なキーワードだけでなく、「フェンダー 買取」のような具体的なキーワードで検索します。
お客様にとって「自分が売りたいブランドがそのお店の買取強化ブランドなのか?」ということ、そして実際に買取した商品のオリジナル写真が掲載できると効果的です。
具体的な買取対象アイテムのページを作るときは、買取価格や買取した商品の写真を掲載しましょう。
例えば、楽器なら「ギター」「ベース」「ドラム」「ピアノ」といったイメージです。これらのアイテムについてどんなものを、いくらで、買取したか伝えてください。
「フリマアプリと比べて買取価格が安い」「出張買取で自宅に来た査定員が怖かった」など、「自分たちの業界はクレーム産業だ」という印象をお持ちの方もいるようです。スタッフ紹介や会社案内ページの充実はクレームの削減にも影響します。
スタッフ紹介もよく見られているページです。査定員の顔写真やブランド・メーカー・アイテムへの想いを書きましょう。会社案内も同様のイメージです。
以下のようなことを考えてページを作成してください。
買取店はマージンをいただくビジネスなので、CtoCの取引であるフリマアプリに比べて買取価格が安くなるのは当然です。お客様に対して「買取店の中ではよさそう」と感じてもらえるような内容にしましょう。
買取業に特化したSEO用の記事を作り込み、集客を増やしましょう。
主にSEOで獲得すべきキーワードは「〇〇 買取 相場」のように買取価格に関するページ、プレミアがついているブランド・メーカーやアイテム、モデルの紹介ページです。
自分が持っているアイテムをすぐに売りたい顕在層のお客様と、特定のアイテムを持っている潜在的なお客様が読者だと考えるとよいでしょう。
もし買取強化ブランドや買取強化アイテムで買取価格もしっかり書いているなら、相場に関する記事は書かなくても上位表示されることがあります。
僕が買取事業者様のSEOに取り組むときは、具体的な製品モデルに関するマニアックな特集記事を書きます。売りたい人よりも、買いたい人や興味がある人、すでに使っている人のほうが多いためです。読者数を増やしてホームページの価値をgoogleに伝えていきます。
広告費の予算に余裕がある場合、リスティング広告を出稿しましょう。
買取業の場合、「人気ブランド+買取」というキーワードは広告出稿時の入札単価が高騰しやすいです。例えば、「ルイ・ヴィトン 買取」や「ロレックス 買取」といったブランドは競争が過熱します。
入札合戦を避けるためには、エリアやターゲットを絞って配信してください。
ただし、ロレックスのようなブランド系のキーワードはYahoo!やGoogleが広告出稿をNGとしているケースも見られます。「口レックス」("ロ"ではなく"クチ")のような方法で出稿している事業者もいますが、入札単価も高騰しやすいですし避けたほうが無難です。
すべての業種で共通していますが、ホームページのコーディングが適切かチェックします。ここまで挙げた内容ですが、ホームページのプログラミングが不適当だと正しく効果を発揮しません。
例えば、「Page Speed Insights」ではページスピードやレイアウト崩れなどが確認できます。こういったツールを使い、ホームページのプログラミングが正しく組まれているかを確認してください。
買取店の集客増加手法についてホームページ改善やオンライン集客(SEO)を中心にお伝えしました。
このほかにも、リスティング広告やFacebook・Instagram広告を配信したりエリアを絞ってチラシを配布したりと、買取店ができることはたくさんあります。SNS広告では時折SEO以上に効果が出た事例もありました。
もし「自社で取り組むリソースがない」「具体的なチェックポイントがわからない」などのお悩みがあるなら、ぜひエストリンクスまでお問い合わせください。
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