
webライティングでは、文章と併せて画像選定の依頼がある場合も多いですよね。画像が入る記事は、文章と画像でひとつのコンテンツになるので、文章と同じく画像選定にも気を遣いたいものです。今回は、画像選定の基本的なルールや、気を付けたいポイントを解説します。
Contents
webの記事は、横長の画像が使われることがほとんど。これは、縦長画像を使ってしまうと記事の流れやテンポが乱れてしまうからです。
「たったそれだけのこと?」と思うかもしれませんが、webの利用者はユーザビリティ(使いやすさ)に対してとても敏感です。サイト表示されるまでの時間が3秒のサイトは、1秒で表示されるサイトに比べてページビューが20%以上低くなるという話もあるほど。
読者には、できるだけストレスを与えないように配慮しなければならないということなんですね。
実際に有名メディアのコラムも、横長画像の比率が圧倒的に高いです。一部の記事で確認してみましょう。
平均気温が夏の日も10°C?東京にある鍾乳洞「日原鍾乳洞」に行ってみた|SPOT
https://travel.spot-app.jp/tokyo_nippara_shonyudo/
画像枚数19枚 横長19枚 縦長0枚
銃弾から心臓を護ってくれる「おでん種」はどれか?|オモコロ
http://omocoro.jp/kiji/115513/
画像51枚 横長50枚 縦長1枚
GitHub フリオ・アバロス氏が語る、キャリアの掛け算。元弁護士がビジネスソリューションを担う理由|CAREER HACK
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/837
画像2枚 横長2枚 縦長0枚
やはり横長の画像がメインの記事が多いですね。
ただ、縦長画像を使った記事も、もちろんあります。使い方を見て「なるほど!」と思った記事を紹介します。
「10秒の壁」に挑む日本の選手たち 写真で振り返る歴史的力走|Buzz Feed NEWS
https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/10-second-barrier?utm_term=.eia4wZVVY#.ofaoD8zz0
画像13枚 横長3枚 縦長9枚 正方形1枚
この記事は完全に画像がメインで、文章は画像の補足程度にあるだけ。こういった使い方なら違和感がないなと感じました。
文章メインの記事→横長画像が基本
画像メインの記事→縦横比より画質や引きを重視する
といったイメージですね。しかしながら、テキストがメインの記事が主流なので、やはり基本は横長の画像を使うようにしましょう。
ただし、近年はスマホが普及したため縦長画像も広まっています。サイトの目的やレギュレーションを確認しましょう。
最も記事内容にマッチする画像は、当然自分で撮影した写真や自分で描いたイラストです。しかし、毎回撮ったり描いたりというのは難しいので、フリー素材を使用する機会が多くなると思います。
フリー素材を使う場合には、画像を差し込む箇所周辺にある文章の内容を、端的に示す画像を用意するようにしましょう。
もし記事内容にマッチしない画像しか見つからないのであれば、本来は画像なしにするという選択もあります。しかし必ず選定しなければならないという状況であれば、モデルさんの写真が便利です。
注意喚起する内容なら、人差し指を立てている画像や両手で×を作っている画像
ポジティブな内容なら、笑顔や斜め上を見て考え事をしている画像
ネガティブな内容ならうつむいている画像
など、モデルさんの写真はとても使い勝手がいいです。ただ、詳しくは後述しますが、多くのwebライターさんや業者がこういった方法で画像選定をしているので、あくまで「ピッタリの画像が見つからないとき」だけにしておくのがおすすめです。
フリー素材は使いやすいサイトが限られているので、どこかで見たことがある画像が並びがちです。
例えばこの画像、どこかで見たことがないでしょうか?
画像1
画像2
これらは写真ACというサイトでダウンロードできる画像です。写真ACは提供されている素材の数が非常に多いので、エストリンクスでもよく利用しています。
とても便利な反面、利用している人は非常に多く、「どこかで見たことがある画像」もたくさんあります。
読者からすると、よく見る画像はそれだけで少し安っぽいイメージがついてしまうので、引きが弱くなってしまいます。また、画像が多くのサイトと重複していると、SEO的にも不利になってしまうようです。そのため、できるだけ見覚えがない画像を選ぶようにしましょう。
写真ACを使用する場合は、ダウンロード回数を基準にすることもできます。
例えば画像2に関しては、12,000回もダウンロードされています(2017年9月時点)。「それはどこかで見たことがあるはずだ」と納得してしまう数字ですね。
一方で、注意喚起の画像の例として紹介したものは、200回程度です。
非常に似た画像があったりするので参考程度にはなりますが、写真ACを使う場合はチェックしてみてください。
フリー素材サイトは、たくさん知っておいたほうが記事に合う画像を見つけやすくなります。なかでもおすすめのサイトを7サイト紹介します。完全無料、一部無料などの違いがあるほか、使用に際してもルールが異なるので、利用規約をよく読んでから使用してください。
・モデル系の画像が充実
・時事ネタの画像も多数あり
・ダウンロード操作が簡単
・画像数が多くジャンルも幅広い
・動物の写真が豊富
・海外のサイト
・無料とは思えないきれいな写真が豊富
・画像数が多くジャンルも幅広い
・外国人画像も豊富
・画像ごとこれまでのダウンロード回数が確認できる
・解像度が高い写真が豊富
・ジャンル分けが細かくて目当ての画像を探しやすい
・一覧ページでクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの種類がわかる
・風景やモノの画像が豊富
・毎日新しい写真が追加されている
・アイコンやバナーなどweb用素材も用意されている
・モデル写真に特化したサイト
・表情やシチュエーションの種類が豊富
・手や足などの部位の写真も有り
いかがでしたか?画像選定には多少センスが必要になりますが、禁止事項や基本的なルールを覚えておくだけで、随分選びやすくなると思います。最初は選ぶのにも時間がかかりますが、何度もフリー素材サイトを使っていると、「あぁここにハマりそうな画像はあのサイトにあったな」というのが頭に浮かぶようになりますよ。画像選定アリの案件にも積極的にチャレンジしてみてくださいね!
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