
「人と企業はどこで間違えるのか?」という本の第1章は、フォード・モーター社がしたエドセルの大失敗が書かれています。
多額の資金を使って市場調査をして、大々的に売り出したものの、エドセルは全然売れませんでした。という話です。
企業のサクセスストーリーではなく、失敗のストーリーが丁寧に書かれているので、(ああ、こうして人と企業は間違えるのかと、タイトル通りのことがわかります。)
さて、何がいけなかったのか?と考えた時に、マーケティングとイノヴェーションがキーワードになるのでは?と考えました。
ネスレ日本の高岡 浩三氏いわく、マーケティングとは「顧客が抱える問題をいかに解決するか」です。
ではエドセルは、顧客が抱えるどんな問題を、どのように解決しようとしたのでしょうか?
スティーブ・ジョブズは、いわゆる市場調査のようなマーケティングをしなかった一方で、テクノロジーによるイノヴェーションで、顧客の心を捉えました。
しかし、エドセルはイノヴェーションを起こすこともできなかったようです。
本書を読むとわかりますが、エドセルを「売るため」にたくさんの資金が使われます。
顧客の抱える問題を知ることができず、解決を提案できず、イノヴェーションを起こせず・・・ただ「売るため」に頑張った人と企業は、こうして失敗するのだと教えられた気がします。
文/テックブック編集部
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