
キュレーションサイトの作り方を聞かれると、必ず思い出す過去があります。
初めて作ったキュレーションサイトは、3ヶ月続けて月間349PVという散々な結果に。それは私にとっては恥ずかしくて顔を覆いたくなるような失敗でした。
WEBマーケティングの経験は多少あったので、せめて10万PVくらいは余裕で達成できるとタカをくくっていたのですが、現実は全くもって甘くありませんでした。
今、振り返ると当時の私はキュレーションサイトどころかWEBメディアについて無知でした。あらゆるポイントでことごとく失敗しているので、かえって清々しいくらいです。
そこで今回は私が失敗から学び、その後の経験で培った失敗しないキュレーションサイトの作り方6ステップをお伝えします。これからキュレーションサイトを作る方、あるいは運用中の方は、ぜひ参考にしてください。
※時間が無い方のために、6ステップはここに書いておきます。
Contents
キュレーションサイトを作る時点で、あなたはサイトのコンセプトを決めているかもしれません。
しかし、いきなり作り始めてはいけません。今、キュレーションサイトが雨後の筍のように存在します。
「競合キュレーションサイトの調査」は、必ず時間をかけてやりましょう。具体的には各コンテンツがどのようなキーワードを設定しているか?また、そのキーワードで検索ランキングの何位に表示しているのか?更新頻度はどれくらいか?といったことを一つずつチェックしていきます。
たとえば、ソーシャルメディアのファン数は1つのチェックポイントとなります。
単純にFacebookファンやTwitterのフォロワー数が多ければ、拡散力が高いことがわかりますし、サイト開始直後にFacebookファンが多い場合は、広告予算を持っている(=体力がある)と判断することもできます。
「競合キュレーションサイトの調査」をしていくと、あなたが選んだサイトのコンセプトで「キュレーションサイトを作るべきか否か」がわかります。この時点で勝機が見えなければ、コンセプトを見直す必要があるでしょう。
作ったら続けたいのが人間です。キュレーションサイトを作る前に、競合調査は入念に執拗に行いましょう。
シンプルに考えると、コンテンツへの流入経路は主に2つあります。
・ソーシャルメディアからの流入経路
・オーガニック検索からの流入経路
本来、ブログ系サイトはこの2つの経路を意識してコンテンツを作るべきですが、キュレーションサイトはソーシャルメディアからの流入経路を特に意識した方がよいでしょう。
決してオーガニック検索からの流入がないわけではありませんが、FacebookやTwitterからの流入経路をしっかり作ることは、キュレーションサイトを成功させるために絶対に必要です。
なのでキュレーションサイトを作る際は、ソーシャルメディアからの流入経路を特に意識して設計しましょう。(大事なことなので2回言いました)
WordPressで作る場合はプラグインを使い、読者がソーシャルメディアのLikeやシェアをしやすいようにボタンを設置したり、コンテンツの下部にファンページへの導線を作ったりと、工夫してみましょう。
ゼロから作る場合も制作会社と連携して、上記したような工夫を重ねていきましょう。
キュレーションサイトは作ってから流入経路を考えるのでは遅く、サイト構築段階から「どのように読者がコンテンツに流入するか?」を意識して作っていくべきです。
キュレーションサイトを成功させるには「情熱を注げる」人材が必要です。
なかでも特に編集長は、サイトテーマに情熱を注げる人材でないとなりません。
キュレーションサイトは、作ることは簡単でも継続していくことは大変なことなのです。
苦しい場面も乗り越え、良いコンテンツを量産していくことができるのは、情熱を注げる人材だけです。
失敗しないキュレーションサイトを作るには、そのテーマに情熱を注げる人材を真っ先に見つけるべきです。
前述した通り、キュレーションサイトは雨後の筍のように存在します。数年前ならまだしも、今からキュレーションサイトを作るなら、コンテンツのオリジナル情報ソースは確保すべきです。
言い換えると、「オリジナルコンテンツを作るために、その元となる情報ソースを用意しましょう」という意味です。ネットにあふれる情報ではなく、現場・現物・現実のオリジナル情報こそキュレーションサイトを成功に導く一因です。だからこそ、コンテンツのオリジナル情報ソースを確保しましょう。
キュレーションサイトにはキュレーションサイトのコンテンツの作り方があります。
ポイントは、まず前述したようにソーシャルメディアでの拡散を大目的に置くことにあります。
オーガニック検索からの流入でアクセスを伸ばす場合とは、コンテンツの作り方が異なると言えます。
参考:「コンテンツSEOとは?|良質なコンテンツは8つの手順で作る」
その点を意識しながら以下を読み進めていただければと思います。
まず文章量は、800~1,200文字程度が妥当です。
オーガニック検索からの流入を意識すると、読者が求める情報を体系的に用意するので長文になりがちです。通常は2,000~3,000文字、時には5,000文字に近い文章をライティングすることもあります。
しかし、キュレーションサイトに訪れる人々が求めているのは、もっと気軽に楽しく読めるコンテンツなので、読みやすさを意識して800~1,200文字程度が妥当となります。
かつデバイスはスマホを想定しているので、余計に1,500文字を超えてくると読みにくいでしょう。
キュレーションサイトで本文以上に重要なのはタイトルです。「タイトルが9割」は過言ではありません。
具体的には、下記の3ステップで作ることをおすすめします。
1つずつ、順番に説明していきます。
まず必要なのはリサーチです。テーマに沿って2,3個キーワードをピックアップして、競合コンテンツを研究しましょう。検索結果の1ページに表示されるタイトルを読み、コンテンツがどのソーシャルメディアでどのくらい拡散されているかを調べてみましょう。
次に仮タイトルをつけます。その時にタイトルの前半部分と後半部分はわけて考えることをおすすめします。
下記は、タイトルのつけ方の一例です。参考までに確認してみてください。ちなみに本コンテンツでもこの方法でタイトルをつけています。(キュレーションサイトではありませんが汎用できる方法です)
前半部分:感情を呼び起こす
例:「349 PVに泣いた私のー」
後半部分:読者が感じる価値を伝える
例:「失敗しないキュレーションサイトの作り方」
人々がタイトルを読むのは、ほんの一瞬です。よって、タイトルの前半部分でいかに惹きつけるかが重要になります。キュレーターが慣れないうちは、定番の方法としてルール化すれば運用の仕組みができます。
最後に、タイトルは再考に再考を重ねるべきです。とかく文章に力を入れてしまうと、タイトルをおざなりにしがちですが、キュレーションサイトは「タイトルが9割」と言っても過言ではありません。
タイトルを読んでクリックしてくれたら、あとはリード文でぐっと本文に惹き込むことが大事です。ここはなりふり構わず、読者の心を掴みにいってください。ぐっ!っと。
キュレーションサイトはタイトルと同様、キャッチ画像が重要。読者は画像とタイトルでコンテンツを読むか読まないかを瞬時に判断しています。一瞬で読者を惹きつけるために、キャッチ画像は厳選すべきです。
具体的には、下記2パターンは鉄板なのでぜひ試していただきたいです。
最初は感覚が掴めないと思うので、似たテーマを扱った競合サイトに行き人気記事を研究してみてください。
ソーシャルメディアの拡散や、サイト自体の知名度向上は、オンラインだけの努力では足りません。
クライアントから共有してもらった失敗談ですが、Facebook広告やキャンペーンのみに頼ったPRをしていたところ、時間が経過するにつれてFacebookファンが減っていったことがあったそうです。
ファン数を増やすためにFacebook広告やキャンペーンも有効な方法ですが、そればかりに頼ると長期的に良い関係を築ける読者と出会うのは難しいかもしれません。
お店でもショップカードを作ってお客様にお渡ししますね?
キュレーションサイトでも同様に、カードを作ることをおすすめします。オリジナルカードを渡す際に、「キュレーションサイト作ったので、いいね!とかシェアお願いします!」と一言添えましょう。
こうしたオフラインの地道な活動が、良い読者を増やしていくことにつながります。
キュレーションサイトの規模が大きくなったら、読者を集めてオフラインで交流会をしましょう。
普段オンラインのやりとりしかない読者と顔を合わせることは、サイトを作っている側からしても得るものが非常に大きいです。お互いの関係性が深まることは言うまでもありません。
キュレーションサイトは今、乱立しているといって過言ではないでしょう。
なので今からキュレーションサイトを作るには、今回ご紹介したことを念頭に置いて作っていけば失敗することはないでしょう。あとは目標を達成するために、継続してコンテンツを作っていくことです。
そう。大事なのは「読者にとって価値があるコンテンツを作り続けること」です。
読者視点で価値あるキュレーションサイトを作りましょう。
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