
D2Cコマースに関する興味深い記事を読んだ。
曰く、D2Cコマースとはこのような販売モデルのことを言うようだ。
D2Cは、Direct To Consumerの略で、自らがメーカーであり、自社で企画、製造した商品を自社のECサイトで販売するモデルです。
出典:「日本人の知らないシリコンバレー:「D2C」というリテールの新潮流」
記事内でも軽く触れられているが、最近、同時期に子供服のサブスクリプションコマースが話題になったため、D2Cコマース=サブスクリプションコマース?と思っている方も、中にはいるかもしれない。
しかし、D2Cコマースをサブスクリプションコマースだと読み違えてしまうと、「国内にもすでに多くのビジネスモデルが存在しているのに、今さら・・・?」と勘違いしてしまう。
しかし、D2Cコマース=サブスクリプションコマースではない。
一方で、サブスクリプションコマースがビジネスモデルとして非常に優れていることは、周知の事実だ。
王冠メーカー(クラウン・コルク&シール)で営業担当として働いていたとき、ジレットは、自分が営業する商品が、一瞬だけ使われて捨てられていくさまを見て思いました。
「使い捨てだからこそ、顧客はまた買ってくれるのだ」と。
王冠を発明したのは、まさにその会社の社長であるウィリアム・ペインターでした。
彼もジレットにアドバイスします。
「君も一度使ったら捨てられてしまうものを発明しろ。そうすれば客が安定するぞ」
ジレットは四六時中、そのことを考え続けます。
出典「ビジネスモデル全史」三谷宏治 (著)
これは、サブスクリプションのビジネスモデルとして有名な髭剃りのジレットのエピソードだ。その後のジレットの成功は言うに及ばない。
D2Cコマースは、非常に興味深いビジネスモデルだ。
ただ、D2Cコマースを正しく理解するためには、D2Cコマースと呼ばれるモデルにも、「サブスクリプションコマースと、そうではないものがある」ことは、意識して見る必要があるかもしれない。
(D2Cコマースについては、Techbook編集部も注目しています。今後、また機会があればコンテンツ化していきたいと思います。ご一読、ありがとうございました。)
文/テックブック清水拓也
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