
株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績多数の上級ウェブ解析士。
音声SNSのClubhouseは、2021年1月に大きな拡散が起きて以降、たった数日で多くのユーザーが利用するプラットフォームになりました。
この記事では、NIKEのファンコミュニティの事例も交えながら、今後もし企業がClubhouseを利用してWEBマーケティングを実施する場合の活用事例をご提案します。
SNSマーケティング会社のエストリンクスでは、さまざまなトークルームに参加したり自ら立ち上げたりしながらClubhouseの活用方法を模索中です。まだ新しいSNSなので今後も随時情報更新します。ちなみに、取締役の吉松はラジオパーソナリティー経験者(FM-Hiさん)なので、一緒に配信しながらラジオ感覚で楽しんでいます。
Clubhouseはプラットフォーム内だけで露出を高めにくい性質のSNSだと考えられます。TwitterやInstagramと違い、プラットフォーム内でシェア機能や優先表示機能がないからです。
多くのユーザーを集客して自社のClubhouseを聴いてもらうなら、
上記の方法が考えられます。ここではClubhouseを運用する前に、どのようにしてユーザーを自分のトークルームへ集客するかを紹介します。
すでに先行して育てているSNSがある場合、そちらを発信源にしてユーザーをClubhouseに誘導するのが近道だと考えられます。
TwitterやInstagramでClubhouseを始めたことを拡散しているインフルエンサーもいるように、他のSNSからフォロワーを誘導するのは有効な手段です。
近年のSNSマーケティング全般に言えますが、ひとつのプラットフォームを攻略しておくと新しいSNSが立ち上がったときに誘導がしやすくなります。実際にすでにClubhouseへ参入している個人インフルエンサーの方だと、開始から数日でフォロワーが1,000人を超えることは少なくありません。
もし、すでに別SNSで企業アカウントを運用できているなら活用しましょう。
「MY EVENTS」で配信予定を事前予告しておけば、フォロワーに情報を露出できて他のSNSで拡散できる状態になります。
ClubhouseのMY EVENTSは、投稿するとファーストビューに配信予定が表示されてフォロワーに告知できる仕組みです。
MY EVENTSに対し、フォロワーは「tweet」または「share」ができます。
Twitterでのツイートだけでなく、LINEやメールのようなダークソーシャル(LINEやダイレクトメッセージなど参照元不明のシェア)の場面で友達に配信予告を伝えることも可能です。
企業アカウントがClubhouseを活用する場合、以下のような事例が考えられます。新しい使い方はまだまだ登場すると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
NIKEのSNKRSのコミュニティがClubhouse内にありました。
スニーカーとファッションコミュニティを目的としたclubのようです。最新のNIKE、Jordan、Yeezyの情報発信を行い、スニーカーヘッズやコレクターたちの参加を促しています。
「NIKEやJordanブランドのアフィリエイト(広告代理店)ではない」と明言しているように、あくまでファンコミュニティのようです。ファンが自発的にclub(コミュニティ)を立ち上げているのは、日本のSNSだとmixiを思い出します。
この場合はファンコミュニティですが、企業側でClubを立ち上げてファンとの交流や最新情報の発信をするのもよいでしょう。
ちなみに、現時点ではTwitterの公式マークのようなアイコンはありません。本物か偽物かの見極めが難しいのは、ブランドを騙るコミュニティの乱立に繋がる可能性もあるので注意が必要です。
採用イベントに活用している企業も見られました。ブロックチェーン関連のスタートアップ企業・LayerXさんでは早速Clubhouseを使った採用イベントを実施しています。
社内のメンバーで話している様子を聴いたリスナーからは、「経営会議をのぞき見しているような気分になった」といった意見も挙がっていました。
Clubhouseは、イノベーター理論(商品・サービスが世の中に浸透する過程の理論)におけるアーリーアダプター層からアーリーマジョリティ層までが一気に流れて込んでいます。すでにダウンロードして利用している時点でWEBのトレンドに敏感だと考えられるので、リテラシーが高い層の採用活動には向いていそうです。
参考:note|Clubhouseで採用イベントをやった振り返りとTips
Clubhouseはビジネス交流会の場として活用できます。たとえば、起業家同士が事業課題を話し合ったり、広告運用担当者が情報交換したりといったトークルームが見られました。
エストリンクスでもほかの企業のマーケターさんと交流会を試してみました。音声で双方向にコミュニケーションが取れて、いつもより砕けた話ができた印象があります。今後も距離を近づけるためのビジネス交流会は増えていくかもしれません。
経営会議や制作会議の過程を切り出してClubhouseで聴いてもらう使い方も考えられます。
制作プロセスをあえて公開する企業は増えました。制作過程を見せることでブランドの情緒的価値が生まれたりSNSで話題になったりします。透明性を維持することで品質も保ちやすくありません。
当然、守秘義務や経営戦略の情報が絡むため細心の注意を払う必要はありますが、情報の一部を公開することでファンを生むきっかけになるはずです。
芸能人やインフルエンサーと一緒にテレビ番組やイベントを体験する方法も考えられます。副音声のように活用できることに加え、ファンをトークルームに引き上げて会話できるのもClubhouseのメリットです。イベント後のアフタートークのように使っても面白いかもしれません。
音声形式のウェビナーもClubhouseでできそうです。音声の講座コンテンツはリテラシーが高い層にウケがよい傾向があり、専門性が高い情報を期待するリスナーが集まります。
Clubhouseで企業アカウントが参入する場合の事例をいくつか取り上げました。今後も成功事例が増えたり活用方法のアイディアを見つけたりしたら都度更新します。
Clubhouseの基本的な使い方については、『Clubhouseとは?使い方・登録方法と人気の理由を考察しました【2021年1月版】』の記事にまとめました。やり方を知りたい人はぜひご一読ください。
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