
株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績多数の上級ウェブ解析士。
ページURLの重複や検索意図の重複(カニバリ)は、Googleが嫌うコンテンツです。
SEOは、Googleに評価されるコンテンツ制作が大きな比重を占めるため、重複コンテンツの存在は望ましいものではありません。
WEBサイトやブログ運営時、SEOに取り組む方の多くが検索意図の重複に注意しているようです。
参考程度ですが、Twitterで実施した「検索意図の重複」に関するアンケート調査結果をご覧ください。
みなさん、検索意図の重複(カニバリ)って気にしてページを追加してますか?
— 安藤 悟@SEO/コンテンツマーケティング静岡No.1 (@ando3106) January 16, 2021
今後更新する記事に使いたいのでよかったらご協力ください🙇#SEO #アフィリエイト #ブログ初心者
検索意図が重複したコンテンツ作成について、「気にする」(20名)と答えた人が「気にしない」(4名)を大きく上回りました。
重複コンテンツは「Search Consoleが認識する重複」と「検索アルゴリズム上の重複(検索意図の重複)」があります。
この記事では、
以上を紹介しながら、重複のないWEBサイト作りを目指す方法を紹介します。
記事を読んだあと、重複コンテンツをWEBサイト内からなくし、どのようにサイト運営すべきかがわかるように執筆しました。
Contents
重複コンテンツとは、ドメイン内または他社ドメインにまたがって存在し、Googleから低品質評価を受けるコンテンツのことです。せっかくページを作っても検索結果に表示されず、重複ページによって被リンク評価が分散したり最悪ペナルティ対象となったりします。
よくある重複コンテンツの例を見てみましょう。
自サイト内で重複したコンテンツが増えてしまう例は以下の2つです。ただ、悪意を持って更新していなければペナルティにはなりにくいと考えられます。
さまざまなページで定型文を繰り返して使用して重複コンテンツとみなされてしまうパターンです。よくある例として「著作権に関する記述」や「商品購入を狙ったCTA(コールトゥアクション)」がまったく同じ文言かつ、ページの中の大部分を占めるとき、googleは重複コンテンツとみなします。
ブログ記事を更新するときに起きがちなのが、検索意図が似たテーマの記事を更新してしまうことです。たとえば、ユーザーの関心に合わせて「価格」と「料金」の2記事を書いてしまうようなケースが考えられます。
どちらも、ユーザーからしたら「いくらかかるの?」という検索意図になるので、Googleが重複コンテンツとみなします。記事全体の重複だけでなく、一段落だけ重複しているときも同様のケースは起きがちです。
どちらかといえば重複コンテンツがペナルティになりやすいケースが他サイトの重複です。悪意の有無に関わらずペナルティを受ける可能性があります。
「記事を量産したいから」と、ライバルサイトから記事をコピーして低品質な重複コンテンツと評価されるケースです。Googleからコピーコンテンツとみなされ、低品質によるペナルティを受けやすくなります。
明らかなコピーコンテンツの基準ですが、他サイトと80%程度被っていたら疑ってください。
自社の主張の根拠を補強する引用なら効果的ですが、そうでない他社サイトのコピーコンテンツは控えましょう。
他サイトにコンテンツをシンジケーション提供(たとえばPR記事を第三者サイトに提供する)したとき、Googleはあなたのサイトをオリジナルコンテンツではないとみなすことがあります。コピーコンテンツとみなされないよう、提供先のサイトから自社へリンクを貼ってもらったりnoindex(ページをgoogleにクロールさせないこと)にしてもらったりしましょう。
重複コンテンツをチェックするにはSearch Consoleから確認しましょう。
まず、Search Consoleより「カバレッジ」を開きます。
次に、「カバレッジ」よりエラー項目を確認します。
詳細より「重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」をクリックします。
重複しているページURLが確認できました。
重複の原因はさまざまなので原因に応じて対処しましょう。
重複コンテンツを発見したら以下の方針で修正します。
それぞれ見ていきましょう。
重複ページURLが複数存在しているケースでは、canonical、alternate、301リダイレクトのいずれかの施策を行います。
canonicalタグの付与が必要なよくあるケースは、ECサイトや不動産サイトなど、複数のURLから同じページにアクセスできるときです。複数のURLが同じ目的を持っていて、親子構造や少し違う意味を持つときに使えるHTMLタグと覚えておきましょう。
alternateタグは、多言語サイトやPC・スマホ版サイトが存在するときに使用します。まったく同じ主旨のページが違う役割で存在するときに使うHTMLタグです。
301リダイレクトは同じ検索意図のページを2つ作ってしまったとき、片方のページURLを恒久的に封鎖して、もうひとつのページへ遷移させる目的で使用することが多いです。
あくまで「こういう使い方ができる」というだけで、実際にURLの正規化が行うケースは複雑です。Search Consoleを見ながら原因を特定し、どのように処理すればいいかお悩みのときは、ぜひ当社までご相談ください。
WEBサイト内に低品質コンテンツが存在している場合、まず考えるべきことは「クローラーの認識に対する指示」と「記事の削除」の2つです。
これらは原因が特定できたら比較的早めに対処できます。低品質コンテンツを削除してください。
もし、WEBサイト内にオリジナルコンテンツが存在しない場合は加筆やリライトを実施しましょう。著作権の表示や問い合わせのための誘導文が重複していることは珍しくありません。上手に書き換えてください。
コンテンツシンジケーションを行って外部サイトへ記事提供をしている場合、配信先に「rel = canonical」または「no index」での掲載を依頼しましょう。
実施する作業内容は、URLの正規化またはgoogleのクローラーへインデックスさせないことです。自社サイト内か外部サイトかの違いがあります。コンテンツ提供するときは自社のSEOに悪影響を与えないよう、細心の注意を払って提供しましょう。
「Search Consoleが認識せず、検索エンジンが正しく評価ができない」という、検索意図の重複した複数のページの存在は厄介です。
ここでは、検索意図が重複しているせいで上位獲得できないキーワードを発見し、どのようにコンテンツ制作に取り組むかを紹介します。
検索意図が重複したページを発見するとき、僕がよく使うのはGRCです。獲得したいキーワードに対して順位取得をすると、検索順位が乱高下しているため、検索意図の重複を発見しやすいと思います。
これは、Googleが「同じ検索意図のユーザーが見るページが2つ存在している」と判断し、2つのページを評価しようとするからです。しかし、片方のページはそのキーワードで執筆する予定がなかったのなら、検索意図に100%答える記事になってないと思います。その結果、順位が乱高下して見えるのです。
このように検索順位の評価が乱れていき、どちらの記事も評価されないWEBサイトになってしまうのはよくあることです。大規模なWEBサイトでもしばしばこの問題は見られます。
検索意図の重複を防ぐには大きく分けて2つの施策が必要です。
検索意図の重複を防ぐために、まずは検索意図ごとにキーワードのグルーピングを実施しましょう。たとえば、複合キーワードの「おすすめ」と「比較」のページを分けて執筆してしまい、Googleの評価が分散するケースはよく見られます。
検索意図ごとのグルーピングも含め、キーワード選定に関する詳しい情報は『SEOのキーワード選定方法のコツとは?初心者でも上位表示を目指せるキーワードの選び方』のページにまとめました。
そして、制作したコンテンツは1人のディレクターが専任で管理しましょう。1段落だけ企画が重複しているだけでもカニバリのリスクがあるからです。
もちろん、企画構成を考える時点で検索意図が重複しないようにしてください。
当社では、コンテンツ制作会社9年の経験を活かした「カニバリを防ぐ企画構成案づくり」を目指します。検索意図に合わせたキーワードのグルーピングから企画まで、コンテンツSEOに関するお悩みがありましたらご相談ください。
検索意図の重複やページURLの重複を解消し、高品質なコンテンツで構成されたWEBサイトは、すべてのページがなんらかのページで検索上位を獲得しているはずです。1冊の本のようにしっかりと整理されたWEBサイトは、当然googleも高く評価します。
検索意図について改めて理解したい方は、ぜひ『検索意図とは?考え方・調べ方・ズレが出ないSEO記事作成の方法を解説』のページをご覧ください。
コンテンツ制作やSNS運用代行、miteco広告掲載のお問い合わせは以下のコンタクトよりご連絡ください。
また、ライター・編集者の採用募集等も以下フォームからお問い合わせいただけます。