
先日、初めてお会いした方に、「普段どんなWebメディアを見ますか?」といった質問をした。
打ち合わせの最後の最後。「興味本位ですが・・・」と前置きしての質問だった。
ちなみに、「Webメディア」といった言葉は、私がいろいろ考えた中で一番適切だと思われる単語だった。
その方は、インターネットに詳しい方ではないとわかっていたので、うまく伝わるかわからなかったが・・・。(案の定うまく伝わらなかった。)
「XXXというメディアをよく見ます」といったように、何らかのWebメディアの名前が挙がるか、「見ませんねー」といった答えが返ってくると思ったが・・・。
(仮にSさんとする)
Sさん「仕事柄さまざまな会社のことを知らなくてはならないので、グーグルやヤフーで検索して、会社のホームページを見ることが多いです。
昔は直接会社に行かないとわからなかったことが、今はインターネットで調べればわかります。あとは、四季報とか業界誌を読んで情報を仕入れてから・・・そうですね・・・。
頭に描いたイメージと、実際に足を運んだ時に見た景色を重ね合わせて、"答え合わせ"をしていきますね。」
(おそらくSさんは、私が想像していたような「Webメディア」は見ないのだろう。)そう思って、その後の話は別の方向スライドしたのだが、ふと思い出した言葉がある。
「すべての企業はメディア化する」といった言葉だ。
「エピックコンテンツマーケティング」の著者、ジョー・ピュリッジ氏もこう言っている。
いま、多くの企業がメディア企業へと姿を変えつつある。チーフ・コンテンツ・オフィサーなどの役職名や、フルタイムのジャーナリストを雇いはじめた企業をあなたも目にしているはずだ。
コンテンツマーケティングという言葉は、2017年になった今、真新しい言葉ではない。
しかし、インターネットで多くのことが調べられる現在、Sさんのように会社のことを知りたいと思ったら調べるのはホームページだ。
そしてコンテンツ(例えば動画や読み物など)があれば、目を通すことで多くのことがわかる時代だ。
以前、「コンテンツは恒常的なアクセスを生む資産になる」といった内容で、予算を消化したら出稿が停止するWEB広告との対比を書いた。
しかし、これは「コンテンツが資産になる」の一側面しか捉えていなかったと思う。
顧客がインターネットで会社や商品・サービスを調べた時、見た人の心を掴む「コンテンツがある」というのが本質ではないか。(あるいは偶然出会ったコンテンツが心を掴み、その先に存在する会社や商品・サービスを知る・・・でもいい。)
ちなみに、Sさんにテックブックについて調べましたかと聞いたら、「もちろんです。」と答えが返ってきた。(ここにある最近のコンテンツは、読んでくださったらしい)
誰もがインターネットで情報を得る現代において、企業がメディアになり、見た人の心を捉えるコンテンツを発信していくことは考えようによっては必然だとも言える。
「すべての企業はメディア化する」は、あながちオーバーな話ではないかもしれない。
Sさんの"答え合わせ"はどんな具合だったのかと思いを馳せながら、そんなことを考えた。
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登場した本
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文/テックブック清水拓也
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