
株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績多数の上級ウェブ解析士。
ahrefs(エイチレフス)は世界60万人が導入するSEO分析ツールです。
自社・競合サイトの被リンク分析や上位獲得キーワード、さらにソーシャルメディアでの反応まで調査できるツールがahrefsです。
この記事では、
これらとともに、ahrefsを使った主なWEBサイトの分析手法や、「どんな人にahrefsがおすすめか?」を紹介します。
ahrefsとは、被リンク調査・コンテンツ調査など、WEBサイト運営に関する競合および自社分析のすべてができるツールです。
従来、ahrefsは被リンク調査を目的に使われてきました。しかし、現在は幾度ものアップデートを経て高精度なコンテンツ調査、キーワード選定、さらにはソーシャルからの流入調査まで、さまざまな機能があります。
ちなみに、シンガポールのahrefs社がサービスを提供していますが、日本国内では株式会社フルスピードが販売サポートをしています。
ahrefsの三大機能を紹介します。
ひとつずつ機能を紹介します。
サイトエクスプローラーはahrefsの基本機能です。
自社・競合サイトについてさまざまな情報が分析できます。
これらのデータをより深掘りして調査することも可能です。試しに、エストリンクス公式WEBサイトを例に見てみましょう。
当サイトは、2019年3月に新規ドメイン(https://estlinks.co.jp)でスタートしました。
旧ドメイン(https://estlinks.net)は2012年に運用を開始し、新ドメインにリダイレクトしています。当時全盛だった大量の被リンク施策の影響から、被リンク数は非常に多いです。
2020年3月以降、参照ドメイン数が大きく増加しました。これは、当社のオウンドメディアmiteco(http://miteco.jp)を新ドメインのサブディレクトリへ移植したことが影響しています。
このように、競合サイトでも「どのような歴史でドメインが成長したか?」がわかるのがahrefsです。後述しますが、さらに詳細を調べたい場合は「参照ドメイン」や「オーガニックキーワード」を調査すると内訳まで分析できます。
対策したいキーワードの難易度や流入状況を調査するのがキーワードエクスプローラーです。
個人的な所感ですが、キーワードの難易度が0でも対策が難しかったり、反対に対策難易度が高くても攻略しやすかったりと、体感とは異なる印象があります。このあたりは、ahrefsのロジックと現状のSEOの違いがあるかもしれません。
コンテンツエクスプローラーは「ソーシャルシェア」「自然検索流入数」「参照ドメイン数」の3つの指標を分析することができます。
キーワードで検索したりサイトで検索したりと、使い方はさまざまです。
さらに、記事がどのSNS(Twitter、Facebook、LinkedIn、Instagram)でどれだけシェアされたかも解析できます。現在、ソーシャルメディアの存在は見逃せません。
ソーシャルでのシェアが多いメディアは、コンテンツマーケティングを効果的に使えている可能性が高いです。競合サイトの運用状況次第では、GoogleだけでなくSNSも組み合わせたマーケティング施策を検討しましょう。
ソーシャルメディアの概念や有効な使い方は、『SNSマーケティングとは?特徴・やり方・効果を徹底的に解説』で説明します。SEOだけでなく、SNSとともに取り組みましょう。
ahrefsの料金プランは以下の4種類です。どのプランでも初期費用は掛かりません。
自社サイトを運用する程度ならライトプランで十分です。
|
ライト |
スタンダード |
アドバンスド |
エージェンシー |
概要 |
手軽に使いたい人向けのプラン |
標準機能を搭載しているプラン |
豊富なデータを活用できるプラン |
代理店向けプラン |
月額費用 |
99ドル |
179ドル |
399ドル |
999ドル |
利用可能ユーザー数 |
1ユーザー |
1ユーザー |
3ユーザー |
5ユーザー |
ダッシュボード登録できるサイト数 |
5サイト |
10サイト |
25サイト |
100サイト |
ランクトラッカー登録可能キーワード数 |
500キーワード |
1,500キーワード |
5,000キーワード |
10,000キーワード |
サイトエクスプローラーの計測URL数(1日) |
100URL |
500URL |
2,000URL |
5,000URL |
被リンク計測取得可能レポート数 |
100,000リンク |
1,000,000リンク |
5,000,000リンク |
10,000,000リンク |
サイトエクスプローラーランキング計測表示数 |
上位20件 |
上位100件 |
上位100件 |
上位100件 |
被リンク増減アラート機能(頻度) |
月次 |
月次~週次 |
月次~日次 |
月次~毎時 |
コンテンツエクスプローラーレポート機能 |
1,000行 |
5,000行 |
10,000行 |
25,000行 |
キーワードエクスプローラーレポート機能 |
1,000行 |
5,000行 |
10,000行 |
30,000行 |
https://superclearcontents.com/how-to-use-ahrefs-for-free/
ahrefsの効果的な使い方は競合分析です。どんなポイントを見るべきか詳しくお伝えします。
競合サイトと自社サイトの被リンクの質量を分析してみましょう。
「SEOとは」で上位を獲得している競合サイトと比較しました。
UR(ページの強さ)、DR(ドメインの強さ)に限らず、被リンク数や参照ドメイン数、自然検索の流入獲得など、各種指標で負けています。ここまで差が付いているとやるべき施策が増え過ぎるため、正面から戦うのは避けるべきです。
このように、自社の事業に貢献するであろうさまざまな検索キーワードを考えて競合調査を行います。特に、URやDRを参考にして競合分析をして、自社サイトで勝ち目がありそうなキーワードを対策しましょう。
SEOマーケティングを考えるとき、弱者はランチェスター戦略の発想で取り組むと施策の成功率が高くなります。「SEOとは」で上位表示を目指すより、少し競合サイトが弱いキーワードを狙って対策すべきです。キーワードの選定方法は、『SEOのキーワード選定方法のコツとは?初心者でも上位表示を目指せるキーワードの選び方』で紹介します。
精度は落ちますが、「キーワードプランナー」や「Search Console」、「被リンクチェックツール」を組み合わせたら無料ツールでも同様のことができます。
しかし、ahrefsならツール1つでキーワードの月間検索数や被リンク獲得状況、順位取得などさまざまなツールの機能を、高い精度で使えます。
Ahrefsは、
上記の方におすすめします。
ただし、1週間の無料トライアルもあるので、有料ツールに前向きでしたらahrefs公式サイトよりトライアルを試してツール導入をご検討ください。
もし、ahrefsを使わずに同じような分析手法を試してみようとお考えでしたら『無料で使えるSEO診断ツール17選!WEBサイトのSEO施策状況を今すぐチェック【目的別】』の記事もご参照ください。
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