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COLUMN

- 2021.01.17 - SEO

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いは?やり方一覧とペナルティリスク・解除方法

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ライター:安藤悟

株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績多数の上級ウェブ解析士。

SEOの手法は、Googleの検索アルゴリズムを欺くブラックハットSEOと、Googleが掲げるガイドラインに準拠したホワイトハットSEOがあります。

この記事では、

上記について解説します。


実際に、ブラックハットSEOで運用したWEBサイトの末路もデータ・グラフ付きで紹介します。この記事を読んだあと、「ブラックハットSEOはやめて、ホワイトハットSEOに取り組もう!」と思っていただけるように執筆しました。

ブラックハットSEOとは

ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに違反した手法で検索上位を上昇させる手法です。コンテンツ品質が低いページをGoogleおよびYahoo!で上位表示させるために用いられてきました。


Googleの検索エンジンが進化した歴史は、ブラックハットSEOによるスパム事業者を駆逐する歴史と言っても過言ではありません。まずは、ブラックハットの概要について紹介します。

ブラックハットSEOの概要

本来、Googleの検索エンジンは、ユーザーの知りたいことに的確に答えるコンテンツを上位表示します。しかし、ブラックハットSEOは検索エンジンのアルゴリズムの隙をついた施策で、コンテンツの品質以上の検索順位を獲得しようとする手法です

2010年頃まではGoogleのアルゴリズムが単純だったため、ブラックハットSEOは非常に効果的でした。むしろ、コンテンツSEOのような概念が存在しておらず、上場企業であってもブラックハットSEOを実施していた時代です。

SEO業者に施策を依頼し、サテライトサイトを大量に立ち上げ、以下のような施策を自作自演で実施する企業も少なくありませんでした。

サテライトサイトとSEO


上場企業がブラックハットSEOに取り組んでいたため、ペナルティを受けて一気に苦境に立たされたという話もあります。2014年頃までSEOから多くの集客を獲得していたWEBメディアは、かなりのダメージを受けたのではないでしょうか?

Googleはペンギンアップデート(スパムSEO対策)やパンダアップデート(低品質コンテンツ対策)などの対策を講じ、不正な手段で上位を獲得しようとするWEBサイトオーナーを排除してきた歴史があります。Googleアップデートを年表にしました。

GoogleアップデートとSEOの歴史

2021年現在、ブラックハットSEOの大半はペナルティを受け、検索結果の圏外に飛ばされるようになりました。したがって、ブラックハットSEOを実施するメリットはほとんどありません。


そもそもSEOはどんな手法なのかを確認したい方は、『SEOとは?初心者にわかりやすく対策方法と仕組みを説明』の記事で紹介します。SEOの歴史も解説しているのでぜひご覧ください。

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い

ブラックハットSEOの対義語的な存在がホワイトハットSEOです。

詳しくは「ホワイトハットSEOとは?」の見出し以降で説明しますが、ホワイトハットSEOとは、Googleの検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドに準拠した施策を指します。ユーザーの利便性を追求し、コンテンツの評価やWEBサイト全体の専門性を高めることを目的とした施策です。

ホワイトハットSEOは、自作自演をせず、正攻法でWEBサイトを運営してオーガニック流入を増やします。そのため、GoogleからのペナルティによってWEBサイトが検索圏外に飛ばされることはありません。

ブラックハットSEOのやり方一覧

代表的なブラックハットSEOのやり方を一覧形式で紹介します。

いまはほとんどの手法が効果を得られません。むしろ、Googleからペナルティを受けるため、ブラックハットSEOで短期的に上位表示できたとしても検索順位が下降したり圏外に飛ばされたりします

SEO対策業者から外部リンク(ペイドリンク)を購入し、自作自演でリンクを獲得するブラックハットSEOのやり方です。良質な外部リンクの獲得はSEOにおいて効果的です。

外部リンク

SEO対策業者からの外部リンク購入は、上記のように自然なリンクではなく、悪質なリンクが紛れている可能性も少なくありません。Googleが禁止しているやり方なので購入しないようにしましょう。

さまざまなWEBサイトを、無作為に相互リンクさせるやり方(リンクファームへの登録)もブラックハットSEOのひとつです。Googleからペナルティを受ける可能性が非常に高いので控えましょう。ただし、事業を続けていると自然に相互リンクが発生します。業務提携や取引先などの相互リンクは、企業が実在することを示すため有効な施策です。

中古ドメイン購入

過去にWEBサイトオーナーが運営していた中古ドメイン購入もブラックハットSEOのやり方のひとつです。ドメインの歴史が長く、大量の被リンクを獲得しているため、上位表示するためにアフィリエイターたちが購入していました。

過去に海外で運用されていた中古ドメインを購入し、自作自演の被リンクを複数当てたWEBサイトの末路を紹介します。

ブラックハットSEOによる検索順位の低下事例

青色の線がクリック数、紫の線が表示回数です。このように、Googleアップデートが起きるたびに低評価を受け、表示回数が下がっています。

ただし、多くの事業者からすると関係がない手法です。あくまで参考程度に覚えておいてください。

関連記事:被リンクとは?SEOに効果がある良質な被リンク対策例

隠しリンクとは、ユーザーから発見されないようにWEBサイト内にリンクを隠すブラックハットSEOのやり方です。ページの背景色と同化させたりフォントサイズを0にしたりして、他のサイトからリンクを獲得したり内部リンクでページを繋いだりします。今のGoogleは非常に高精度で隠しリンクを発見、ペナルティとするので絶対にやめましょう。

隠しテキスト

隠しテキストは、ブラウザ上に表示されずGoogleのクローラーだけにページのキーワードを理解させようとする、ブラックハットSEOのやり方のひとつです。h1タグを隠したり背景色と文字色を同化させたりします。隠しリンク同様、Googleは高精度で見抜くので控えましょう。

ワードサラダ

ワードサラダとは、機械的に作成した文章をページに掲載するブラックハットSEOのやり方です。一定のキーワード比率や個数で、自由に文字数を設定して記事を作成できます。2011年のパンダアップデート以降、低品質コンテンツが排除されるようになりました。2021年現在ワードサラダのサイトはまず評価されないのでやめましょう。


かつてはワードサラダの記事提供をするような事業者もいたようですが、当社は2012年からWEBライターさんが書いた記事の納品に努めてきました。当社の記事作成について『記事作成代行サービスに外注するなら!SEOで成功するWEBライティング依頼のすべて』のページをご覧ください。

コピーコンテンツ

コピーコンテンツは、競合サイトの記事をコピーして作った低品質なコンテンツです。こちらもパンダアップデートによって排除されるようになりました。Googleはオリジナルなコンテンツを評価するため絶対にやめましょう。

不正なクローキング

クローキングとは、検索エンジン向けに用意したHTMLテキストのページと、人間に見せるページを分けるブラックハットSEOのやり方のひとつです。かつてのGoogleが評価していたのはテキスト主体のページで、人間から見ると地味で好まれないものでした。しかし、現在はGoogleも人間の評価に近づいていてクローキングも発見できるので、SEO施策として実行しないようにしましょう。

ブラックハットSEOによるペナルティリスク

ブラックハットSEOを実行してGoogleのガイドラインに違反したWEBサイトは、検索順位の大幅な下落ひいてはWEBサイトがGoogleにインデックス(登録)されなくなるリスクがあります。

WEBサイトがペナルティを受けるとまったく流入がなくなるため、非常にハイリスクです。短期的に上位表示できたとしても、長期的に見るとWEBサイトを資産化できません。

本来のSEOのメリットである長期的な資産づくりができないので、ブラックハットSEOは取り組まないようにしましょう。

ブラックハットSEOでペナルティの解除方法

ブラックハットSEOでペナルティを受けている場合、Search Consoleを見ると「手動による対策」という通知が来ます。

もし、ブラックハットSEO施策に取り組んでしまって順位が落ちたら、ペナルティ解除施策を実施してGoogleに「再審査リクエスト」を申請しましょう。審査の承認には数日から1週間ほど期間がかかります。

>>Search Console|手動による対策レポート


もしWEBサイトが検索順位の圏外になってしまったら、Search Consoleを確認しましょう。「自社の検索順位の低下がブラックハットSEOによるものではないか?」とご不安な方のうち、自社でチェックできないとお考えの方はぜひお問い合わせください。豊富なウェブ解析経験者が貴社サイトを診断します。

WEBサイトの診断を相談する(無料)

ホワイトハットSEOとは

ホワイトハットSEOとは、Googleのアルゴリズムを順守しながらWEBサイトのオーガニック流入を増やす手法です。一言で表すと、良質なコンテンツを作って自然にリンクを獲得する施策だと言えます。

  • googleに正しく評価させる内部対策
  • 良質なコンテンツ制作
  • 自然な被リンク獲得

googleに正しく評価させる内部対策

ホワイトハットSEOに取り組む前に、WEBサイトの内容を正しく伝えるように内部対策を行いましょう

具体的には、Googleのクローラーが読みやすいHTMLコーディングでWEBサイトを構築し、ユーザーが使いやすいUI/UXにします。せっかくいいコンテンツを更新してもGoogleが品質を評価してくれないので、まずは内部対策を実行してください。


内部対策のポイントは『SEOとは?初心者にわかりやすく対策方法と仕組みを説明』でまとめました。施策に取り組むときはチェックリスト代わりにご活用ください。

良質なコンテンツ制作

良質なコンテンツ制作は、ホワイトハットSEOに取り組むうえで必須の施策です。コンテンツSEOと呼ばれることもあります。

コンテンツSEOの多くはWEBサイト内にコラムカテゴリを立ち上げて運用します。WEBサイト内のカテゴリ構造は以下のようなイメージです。

コンテンツSEO

質の高いコンテンツとは、ユーザーが知りたいことを的確に答えられるページのことです。多くの場合は検索したユーザーの疑問に答える記事を指します。何を求めてユーザーがキーワードを検索しているか、深く考えて記事を作成しましょう。


コンテンツSEOのやり方について、詳しくは『【事例あり】コンテンツSEOとは?ブログ記事を更新するメリットや効果を徹底解説』の記事で紹介しているのでご一読ください。

自然な被リンク獲得

自然な被リンク獲得の手法もホワイトハットSEO施策を実行するときに考えましょう

ブラックハットSEOによる外部リンク購入はペナルティ対象ですが、依然として被リンクはGoogleが検索順位を決定する上で重要な指標です。実際にユーザーがたくさん訪問するWEBサイトから、適切な形で送られるリンクは価値があります。

良質なリンクを集める具体的な手法は、プレスリリースによる情報発信やSNSでバズが起きるコンテンツ、自社と関連する事業者やWEBメディアへのリンク獲得営業などです。


ブラックハットSEOとの違いですが、ホワイトハットSEOに取り組むときに、まずは取引先の会社にリンクをもらうことをおすすめしています。自社の事業に関係している可能性が高く、リンクが送られるのは自然だからです。

ホワイトハットSEOの戦略

当社では、お客様にホワイトハットSEOによるWEBサイト運営を推奨しています。

お客様の事業内容やご予算によりますが、HTMLやWEBデザインに問題がないことを確認したうえで、以下の施策のいずれかまたは組み合わせて戦略立案することが多いです。


WEBマーケティング全体への取り組みに感じる方もいますが、まさにその通りです。いまのGoogleはSEO施策以上に企業の実在性を評価します。ここでは紹介しませんが、テレビCMやチラシ配布による社名検索やリンク獲得など、いまのSEO施策において非常に効果的です。

週1回以上のブログ記事更新

ホワイトハットSEOの基本的な戦略がブログ記事の更新です。当社では、週1回ブログ記事を更新しましょうとお伝えしています。

施策提案時にお伝えしていることですが、本来は週1回である必要はありません。たとえば1ヶ月の中でまとめて4記事書いても大丈夫です。

ただし、自社で運営するときにルールを設けなかったことで、次第に更新頻度が落ちて挫折するケースを複数見てきました。最近では、自社のホワイトハットSEO施策の納期管理もSEOコンサルタントの仕事だと感じています。


週1記事更新をルールにすると、読者の方の間でも貴社の記事を読むことが習慣化しやすくなります。その結果、貴社サイトに多くのユーザーが訪問するので、定期的な更新が効果的です。

SNSアカウントやYouTubeチャンネルの運用

SNSマーケティングのアイキャッチ

SEOと直接的な関係はないとされていますが、SNSアカウントやYouTubeチャンネルの運用もホワイトハットSEOの戦略において効果的な施策です

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアはno follow(Googleに被リンクだと認識させない)なので、いくらWEBサイトに記事のURLを貼っても被リンク効果はありません。しかし、SNSアカウントで記事の情報を発信していくと流入が増えますし、「役に立った」と感じてくれるユーザーがリンクを貼ってくれることがあります。

YouTubeも同様です。こちらもユーザーの流入を増やすきっかけになるので、自社のWEBマーケティング部隊にゆとりがあるなら施策に取り組んで損はないでしょう。


SNSアカウントやYouTubeチャンネルの運用は、成果が出るまでに時間がかかる施策です。ただし、長い目で見ると費用対効果が高い施策なのでぜひ取り組みましょう。詳しいやり方は『SNSマーケティングとは?特徴・やり方・効果を徹底的に解説』のページをご覧ください。ちなみに、あくまで自社の事例ですがここだけの話をすると、Twitterのフォロワー数が多いアカウントほどSEOの勝率も高いと感じています。

メールマガジンの発行

ソーシャルの活用と同様、メールマガジンの発行もホワイトハットSEOにおいて効果的な施策のひとつです。

当社の事例ですが、1通の配信に対して3%前後のユーザーがWEBサイトを訪問する事例があります。広い意味で言えば集客効果が生まれました。メルマガ自体の開封率も30~40%を推移しており、非常に読んでもらいやすいです。

オーガニック流入ではないのでホワイトハットSEOではないように感じるかもしれません。ただし、メールマガジンをきっかけに顧客に想起され、ブログ記事を読んでもらうきっかけになれば、SEO効果も期待できます。


上述しましたが、オーガニック流入以外の経路で集客できているWEBサイトや記事ほど検索順位で上位になりやすいです。GoogleはメールマガジンやSNSからの集客を分けて測定しているので、好影響を与える可能性があるかもしれません。

過去記事の定期的な見直しとリライト

これまでホワイトハットSEOに取り組んできたなら、すでに更新したブログ記事を定期的に見直すこともおすすめです。古い情報の記事を最新情報に書き直すと、検索順位が上がりやすくなります。
古くから存在する記事は過去の情報のデータベース的な役割があり、高い価値があります。一方、情報の鮮度が求められる検索キーワードにおいては、ユーザーからのニーズはありません。そのため、Googleは情報の鮮度が問われるキーワードを中心に、ページの更新日や最新情報であるかも評価しています。

たとえば、過去の統計データを最新版にリニューアルしたら「企業が常に新しい価値を提供している」というブランディング効果も生まれやすいです。情報が古い記事は定期的にリライトを行い、ユーザーへ今の情報を届けるように努めましょう。


リライトについては『文章のリライトとは?SEOで効果を高める記事作成のテクニック』のページで紹介します。いまの記事を更新して情報の価値を高めたい人はぜひご覧ください。

まとめ

Googleの検索エンジンの進化は、ブラックハットSEOとの戦いの歴史でした。2020年代に入り、多くのブラックハットSEO施策は効果がないどころか、違反したサイトとしてペナルティを受け、WEBサイトへの流入が激減しているのが現状です。


ユーザーのためになるコンテンツを制作し、定期的に発信するホワイトハットSEOは、WEBサイトを長期的な資産にします。先ほどもご紹介しましたが、『【事例あり】コンテンツSEOとは?ブログ記事を更新するメリットや効果を徹底解説』でSEOの成功事例をお伝えします。

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